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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

スリアスケッチ(1)

僕はスリアで夏を過ごした。

1989年から1994年まで、、、6回の夏を経験した。
心優しき人々が暮らす素敵に小さな小さな町だった。

僕は元来の不真面目さもありスペイン語を全く勉強しないままにスペインに渡ってしまった。
「渡ってしまった、、、」と言っても反省などは(いまだに)一つもしていない。(笑)
餞別にもらったギターと米軍払い下げのオリーブ色の大きなバックだけを荷物に、見送ってくれる友人たちに(なんと!)右拳などを頭上に掲げて見せたりなどしつつ、、スペインはバルセロナを目指して日本を飛び立ってしまったのだ。

1986年のことだ。

飛行機はどんどん高度を上げ頭上の安全灯が緑色に変わり、もろもろの説明とともに機内食を食べ、ぎこちなく短い睡眠から目覚め全くの一人という状況を受け止めると、さすがに少しの心細さを感じた。 「さてどうしたものか?」 と思った。 「どうしたものか、、、」と言うのは、バルセロナに着いてからどうしたものかと言う意味ですね。 今回は(前回の話はまた何時か、、)旅行ではなくバルセロナに住むつもりなので、先ずはアパートを探さなければならない。 スペイン語が理解出来なくては(ちなみに英語も全く話せませんでしたが、、、てへ!)これは問題だ、、けれど話せないものは仕方ないので手荷物鞄からスペイン語の辞書と鉛筆とメモ用紙を引っぱり出して、、
『私はバルセロナに住みたいです』
『私は絵が描きたいです』
『私はスペイン語が話せません』
取りあえずこの三つのフレーズを(単語だけを文法も何も関係なく並べて)完成させた。

、、、って! あれっ!?
こんな話から書いていったらスリアの話までいかないな。
スリアで描いた人物スケッチの紹介文を書くつもりだったのに、、、。(笑)

でもね、けっきょく僕は着いたその日にアパートを決め、画材店を探して絵の道具を揃え、アパートの近所のメルカード(市場)で買った生ハムをはさんだサンドウィッチを作って食べながら、夜には絵を描き始めていたの。 『未成年』の項目で載せた『19歳の自画像』、、、あの絵を描き始めたんだ。

ね!?

言葉なんかわからなくても何とかなるものなのです!(ダメダメ!ウソウソ!ちゃんと勉強してから行きましょう)(笑)
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                スズキヨシカズ絵画作品  スリアスケッチ(1)
by yoshikazusuzuky | 2011-01-22 16:19 | スズキヨシカズ的アート | Comments(0)