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スズキヨシカズ幻燈画室

suzuky.exblog.jp

満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

孵化するモノ

スリアではなくてバルセロナの話、、。

「スペインで絵を描きたい!」、、と考える前。 18歳の終わり頃にヨーロッパをひとり、旅した。
フランスとスペインとイタリアの三か国だけだけれど僕にとっては生まれて初めての大旅行だった。
スペインはバルセロナに入ったのはクリスマスだった。 クリスマスから新年までをバルセロナで過ごした。 街はクリスマスのイルミネーションで目映いばかりの色とりどりに光り輝いていた。

僕にとっての運命に出逢ったのは大晦日のことだった。

街の中心にある円形広場、『プラサ カタルーニャ(カタルーニャ広場)』から四方八方へと放射線状に延びる辻々には、氷水を入れた大きなブリキ缶に冷やしたシャンパンやワインを売る露店が並び、人々はそこで買ったボトルをラッパ飲みしながら円形広場へと歩く。 そして円形広場に着くと飲み干して空になったボトルを円形広場のタイル張りの地面に叩き付けて割るのだ。 円形広場にはステージが組まれ生のバンドが大音響で陽気な音楽を演奏していた。 四方にはカクテルライトが設置され円形広場を照らしている。 円形広場は人々で埋め尽くされている。 足もとは割れた硝子の破片が散乱している。 そこで人々は踊る。 硝子の破片が跳ね飛ばされ蹴飛ばされ舞い散る。 カクテルライトに硝子の破片が発光しながら舞い散る。 その中で人々は踊り続ける、、、。

「凄い!」 と思った。

「この街に暮らしてみたい!」 と思った。

そしてそれから一年後の1986年、、、僕はバルセロナにやってきた。


写真は硝子のオブジェ。
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割り砕いたワインやシャンパンの瓶を鉛で繋ぎ、プラスチック樹脂で固めたオブジェだ。

『卵』だ。

僕をバルセロナへと導いた、あの大晦日の、あの光景への、僕なりのオマージュだ。
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(スズキヨシカズ立体作品 『卵』)





 
by yoshikazusuzuky | 2011-01-23 01:05 | スズキヨシカズ的アート | Comments(2)
Commented by tsu-nosuke at 2011-01-23 18:45
運命・・・またの名を必然?(^^)笑。

オブジェの硝子の光を浴びてまたまたダンス・・・グルグル・・・グルグル・・・いつまで回れるかな♪はは。

25年ぐらい前を思い出してしまった。。。好きだった歌。佐野元春の「バルセロナの夜」おっと、年がバレル・・♪♪♪
Commented by yoshikazusuzuky at 2011-01-23 19:44
『湖のはとりで 君の夢を見る 月もないのに バルセロナの夜は どこよりも 優しく燃えている 女神の奏でる ワルツで踊ろう 月がないから バルセロナの夜は 誰よりも 君を選んだのさ 時々二人は 感じ方のちがいで 夕べのように 沈んでしまうけれど 愛している気持ちは いつも 変わらない、、、』 でしたよね。 僕も聴いていました。
でも、僕がバルセロナに行ってみたいと思ったきっかけは、松任谷由実の『地中海の感傷』の中の一節、『バルセロナ、、、 その後の 住所も知らず たどった坂の街は 輝く蜘蛛の巣、、、』 でしたけどね。 (微笑)

tsu-nosukeさん、コメントをありがとうございました。