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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

『アパッチの涙』

『今日は死ぬのにもってこいの日』で、ネイティブアメリカンの詩を書き写していた時に、本当は「むくむくむく」と書きたい事があったのです。
でも、、『鉱物』の話しだったので、、ね。(苦笑)
長い長い水晶の話しを終えたばかりだったし、、「またですかあ〜」って声も聞こえてきそうだったし(どこから? 笑)、、で、「ぐぐ」っと呑み込んでしまったのでしたが、、「やっぱり書きます!」(笑)

『アパッチの涙』です。
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アメリカはアリゾナ州産出の『アパッチの涙 〜Apache Tears〜(アパッチ・ティアーズ)』と呼ばれる『黒曜石 〜Obsidian〜(オブシディアン)』です。
『黒曜石』とは、非晶質の(結晶していない)火山性天然ガラスですね。 火山活動のある場所(かつて火山活動があった場所)から産出されます。 つまりは自然の溶鉱炉で作られたガラスです。

『アパッチの涙』は「ころり」とした球塊状で産出します。
よく見かける大きさは、直径2〜3cmくらいかな。 メタリックな黒色をしたビー玉みたいな珠が、溶岩が固まって出来た白い流紋岩(りゅうもんがん)の中から顔を覗かせている姿はとても愛らしいのだけれど、その名前の由来は、けっこう重たいネイティブアメリカンの歴史でもあるのです。
お話しはこうです。
『アパッチ』はアメリカの先住民族の部族の名称です。
西部劇(今はほとんど見かけないけど、僕が子どもの頃は、よくテレビで西部劇映画をやっていた記憶があるな。小学生のころ、漫画雑誌の裏表紙に載っている通販で、「クリント・イーストウッド」や「スティーブ・マックイーン」のブロマイドとか買ってましたもの)に登場するあの『アパッチ族』です。
『アパッチ族』って勇敢な戦士の部族なんですよね。
外部世界のアメリカ人開拓者や外国からの開拓者たちから、精霊宿る神聖なる自分たちの大地を守る為に彼らは戦ったのです。
しかし、外部世界の武器ひとつをとっても『アパッチ族』にはかなうものではなかったのですね。 戦いに破れ、(もちろん命を落とした者がほとんどだったのでしょうが)生きる場所を失ったアパッチの人々の流した涙が大地に埋もれ、固まったのが『アパッチの涙』だ、、、と言われているのです。

そういう想いを頭の中においてこの石を見ると、少しだけ見え方が変わってきたりもしますよね。

黒色の不透明ガラス塊に見えますが、光に翳すと琥珀色に透き通っていることに気付きます。
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そもそも、『黒曜石(オブシディアン)』と言うと真っ黒いイメージがあるけれど、実は『煙水晶』の様な琥珀色だったり、青みがかった灰色だったり、あるいは緑色(紫外線に反応して緑色を発色します)だっり、、『虹色黒曜石』(クラックなどの粉砕面が虹色に見えるのではなくて本当に虹色なのです!)なんて言うのもあるんです。 『瑠璃(るり)』と呼ばれる空色のモノもあるけど、、本当に自然に発色したモノなのかどうか僕には確信が持てないのですが、、でも素敵に美しいです。

僕は黒曜石には思い入れの深いモノがあるのです。 それは小さな頃(小学校低学年)の頃の記憶に直結しているのですが、、とてもとても長くなるので今日は書きません。 またいつか、書く時が来たら書かせて下さい。

日本の黒曜石も載せてみたいと思います。

北海道遠軽町で採れる『十勝石』と『花十勝』です。
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『十勝石』は河流れの黒曜石で、河を流れて角が取れて小石のように丸みを帯びたものです。 でも割ってみるとご覧の通り、鋭いガラス面が現れます。

『花十勝』は黒色にマーブル模様(霜降り模様?)の様な朱色が混じったものです。

ああ、、、 『ガラス』つながりで、「チェコスロバキアのモルダバイト」とか世界各地の「テクタイト」とか、、、隕石衝突によるインパクトガラスの事も書きたくなってしまったな。 書きたくなってしまったな。(笑)
またこんど。 またこんど。

きょうは、おしまい。(微笑)


         ちなみにね、、チェコのモルダバイトはねぇ、、、こんなです。 
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                   「あのね、、隕石が衝突した時の衝撃熱で地面が溶けてね、、こしょこしょこしょこしょ」
                 ないしょばなしないしょばなし、、、  
by yoshikazusuzuky | 2011-02-25 23:12 | 理科室の記憶 | Comments(0)