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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

絵にできるコト 〜春を待つ〜(4月4日)

月曜日、
午前中の教室、、。
地震以来、25日振りにリベラ教室で『彼』に逢うことが出来ました。

『彼』は「アスペルガー症候群(Asperger syndrome)」という病を心に抱えながら絵を描いています。
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『彼』と一緒に絵を描くようになって6年になります。

「一緒に絵を描くように、、」
と書いたけれど、
僕はただそばにいるだけなんです。

絵の描き方だとか何だとかの話しはいっさいしません。

僕はただそばにいて、、

『彼』が話したいコトを聴き、
『彼』が訊きたいコトに応えるだけです。


a0199297_13181597.jpg今回の地震が起こって『彼』に対して僕が最初にした事は、教室に置いたままになっていた『彼』の描きかけの絵を『彼』の手元に届ける事でした。

『彼』にとって、絵は特別なモノです。
状況もわからない状態の自分から離れた場所に絵を置いておくコトは『彼』にとっては考えられないコトなのです。(そういうコトだと僕は判断しました)
「当たり前の事、、」と思われるかもしれないけれど、
絵を本当に心の底から大切に想って愛おしむ事が出来る「絵を描いている人」が一体どれだけいるだろうか? と思うのです。
絵の中に存在する命を、
自分自身の命と感じて「絵を描いている人」が一体どれくらいいるだろうか?
と、、。

色々な展覧会に足を運んだり展覧会に参加したりする中で、たくさんの作家さんに出逢いたくさんの作品たちに出逢う中で、僕は絵を描く『彼』の姿を想い、そんなコトを思ったりするのです。

『彼』が、
この3週間の内に、
自宅で仕上げて来た絵を添えてみますね。

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             なんだか春を待つ温かな気持ちになりますね。


僕は『彼』から、たくさんの大切なコトを学んでいるのです。(微笑)


今日の最後に少しだけ『彼』の絵を紹介します。

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『彼』は、
ほぼ「365日」
画面に向かわない日は無いと言うくらい
毎日絵筆を持っているので
その作品数も数え切れない程です。
紹介したい作品も
同じ数だけあります。 
でも、
いま手元にある画像はこれだけしか無いので、、
ゴメンナサイ。


今回は、この三枚の作品だけ紹介させて下さいね。

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またいつか機会を作ってゆっくりと『彼』の絵を紹介したいと思います。


では、
今夜はこれにて、、

サラバデス。
by yoshikazusuzuky | 2011-04-04 23:11 | 繋がる想い | Comments(2)
Commented by kibi at 2011-04-05 02:43 x
何を以て病とするのか線引きしない限り、私たちと何ら変わりない個性として存在するのではないかと思います。画伯の「彼に大切な事をたくさん学んでる」気持ちわかります。私の姪の子供もその個性で生まれ私など到底まねの出来ない絵を描いています。彼女に会うと、彼女の真っ直ぐで澄み切った清らかな心が私を何時も幸せな気持ちにしてくれます。崇高な魂で生まれた彼女の身内である事に誇りを感じています。
Commented by yoshikazusuzuky at 2011-04-05 19:41
どこで誰が言っていた話しだったか、、? いつものように記憶が定かではないのですが、何処かで誰かがこう言っていたのです。

「あれだけの素晴らしい才能を持った人々を『障害者』と呼ぶならば、才能を持たない私たちこそが『障害者』なのではないだろうか、、、」

たしか、こんな内容の話しで、、、。

それを聞いたとき、僕の胸の中で「パチッ」と何かがスパークしたように感じたのを思い出したのでした。

「崇高な魂で生まれた彼女の身内である事に誇りを感じています。」

kibi さん、素敵な言葉たちをありがとうございました。