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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

祈りをのせて鯉のぼり (4月30日)

僕の父親です。

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御歳、89歳です。


地震発生以来、自身の寝室が使えなくなってしまい勝手の違う別な部屋での避難生活(「避難生活」って言うのかな?)を強いられていて生活のリズムもすっかり変わってしまいストレスは溜まる一方なので、、
今日は一日、父親のお供をしてきました。

a0199297_15571545.jpg僕の父親は(プロフェッショナルとアマチュアの違いが僕には理解出来ないので『プロ』とも『アマ』とも冠しませんが、、)写真家です。

15歳のころから写真を撮り続けています。

ペンを持った時の指先は微かに震えても、カメラを構えファインダーを覗いている時の指先は微動だにしません。

始まりはもちろん『ピンホールカメラ』だったそうです。

個展や展覧会は数限りなく開催しています。(去年の12月にも個展を開催したばかりです)
写真集も出版しています。

僕なんかよりもはるかに活動的です。

山登りが好きで山の写真を撮り始めたのが本格的に撮影を始めるきっかけだったそうです。(20代後半に『プリモフレックス(Primoflex)』を手にしてから俄然写真熱が加速したようです)

学生時代は日本画家に憧れていた父親は、初めは絵筆を持って山のスケッチをしていたそうですが『写真機(カメラ)』の魅力に取り憑かれてしまったのですね。

(余談ですが、日本画家に憧れていた父親の影響が今日の僕にも色濃く反映しているのでしょうね、、きっと。)


             福島県須賀川市の釈迦堂川に行って来ました。

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青空でなかったのが残念でしたが川の上を数百匹の鯉たちが風をいっぱいその身に孕んで、元気よく泳ぎ回っていましたよ。

              もうすぐ、『端午の節句』ですものね。


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                その数百匹の鯉のぼりの中に、
         ちょっとかわった色合いと柄の鯉のぼりたちを見つけましたよ。

わかりますか?

『がんばろう』と大きく書かれた文字と、鯉たちの鱗が「手形」と「似顔絵」になっているんです。

こんな風な鯉のぼりが10匹あまり、、、。 それぞれに『*****ようちえん』と幼稚園名が入っていましたよ。 素敵なアイディアですよね。 須賀川市は今回の地震で、かなりの被害を受けたと聞いています。 この鯉のぼり作りに参加した子どもたちもきっと怖い思いしてしまっているよね。 どんな思いで鯉のぼりに絵を描いたんだろう? でもね、僕は思うのだけれど、きっと素敵な笑顔だった気がするな。 

「そんなえがおだったらいいな、、」 と思いました。 

子どもたちの『祈り』は、空いっぱいにいっぱいに広がっていましたよ! 

鯉のぼりに絵を描いたり手形を捺したり色づけしたりしている子どもたちの賑やかな笑い声と笑顔、そしてその情景が空の彼方から降り注いでいるかのような光景でした。


「すてきなものをみてしまった!」(微笑)


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釈迦堂川の鯉のぼりのあとは植物園により、午后からは地元に戻ってまた写真を撮って歩いた父親でした。
ほんと、、、
写真機(カメラ)を構えているときの父親は水を得た魚、生き生きとしています。


父親の後ろを予備のバッテリーと交換レンズの入ったカメラバックを担いでついて回った、、、

「そんないちにちだったのでした」

(微笑)
by yoshikazusuzuky | 2011-04-30 23:11 | 繋がる想い | Comments(0)