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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

深海散歩(1)〜中島幼稚園〜

                  2月の24日の金曜日
              『中島幼稚園』に行ってきたお話です。

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              『なんか「わくわく」するでしょう?』 

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        そうコメントした2枚の写真のお話から始めましょうか。 (微笑)

集まってくれているのは「年少組さん」の子どもたちです。
向かい合う子供たちの間に「白くどこまでも続く道」は『深海の散歩道』です。

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そして、、

道の始まりで子どもたちを待つのが今回の旅の『道案内』です。

蒼い深海魚に名前はありません。

ただ『道案内をする蒼き深海の魚』と呼ばれています。

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この蒼き深海の魚が

子どもたちを、
子どもたちが見たコトも行ったコトもない世界へと
導いてくれるのです。

、、、というのが今回のストーリーです。

固定観念は不要です。
海の底にどんな世界が広がりどんな生き物たちが暮らしているかなどと言うことは、
その解明に生涯をかけている研究者でさえ明言することは不可能なのですから、
『道案内をする蒼き深海の魚』が泳ぎ通った後に、どんな風景が広がっていようとも、
それは「本当に実在する世界になり得る世界」かも知れないのですから、、、
想像力の邪魔をする固定観念は不要なのです。

『道』は『道案内をする蒼き深海の魚』の体内(胎内)に存在し、その光景をこの世界に具現化するのは子どもたちの中に在る『想像力』なのです。 (微笑)

もうこれ以上の前解説は必要ありませんね。

それではご覧いただきましょうね。

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                   「感じること、、、」
             (そこに『道』が存在しているのを感じること)
                    、、、なのかな?
              子どもたちが長く白い紙に描いているモノは
             (表現しようとしているモノは?)、、、ね。

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「理屈ではないんだよね」

作家さんとの話の中でよく耳にする言葉ですが、
(僕も少なからず口にする言葉ですが、)
その言葉の意味を本当に理解できるのは、
(頭ではなくて心で理解できるのは、)
美術館や画廊などの展覧会場で銘ある作品に出逢った時ではなく、
こんな風に子どもたちの感情で満たされた空間で
考えることなく吐き出された、
魂の叫び声に出逢った時なのではないかな、、と
僕は思います。

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時間が過ぎて
子どもたちがクレヨンを箱に仕舞い始めたときに、

絵の位置を(紙の位置を)直すために
先生たちの手を借りて
長い紙を持ち上げて位置をずらしたました。

持ち上げられて宙に浮かんだ紙を見た時でした。

「コレだ!」

僕の中で何かが「カチリ」と音を発てたのです。

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  「おーーーい! みんなーーー!!」

  僕は子どもたちに叫んでいました。

  「みんなで紙を持ち上げるよーーー!!!」

  (大きな笑顔)




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子どもたちはそれぞれに、

自分が立っている場所で紙の端っこを持って、、

「エイやっ!」 と、

せいいっぱいにその手を伸ばして、

小ちゃな自分から遠くへ、
もっと遠くへ、
いちばん遠くへと、

その絵を頭上に掲げたのでした。 (微笑)


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   「そこには二つの道が現れていました」







残念ながら僕はこれ以上に語る言葉を持ちません。 「投げっ放なしの言葉」 そう言われて呆れられてしまいそうですが、 この言葉からの先は、、 僕と同じに子どもたちと一緒の時間を過ごされた保育士の先生方や参加してくださったお父さんやお母さん、そしてこれらの画像を見てくれている皆さんの「感じること(感じる心)」、そこに『道』が存在しているのを「感じること」と「感じられる心」に委ねさせていただいても良いですか? (神妙な微笑)

今回は年少組さんでした。
来週二月末には年中組さんと一緒に。 三月の始まりには年長組さんと一緒に、この絵を『繋げて』ゆきます。


そして、、、。



「そして僕の頭の中にはボンヤリとしたこの道の先に在る風景が現れ始めているのでした」



(微笑)






 
by yoshikazusuzuky | 2012-02-27 10:00 | かいがきょうしつ リベラ | Comments(4)
Commented by ひめママ at 2012-02-27 10:45 x
夢いっぱいで素敵ですね(^^)

二つの道。。。

昔から大好きな詩「The Road Not Taken」(ロバートフロスト)が心に浮かびます!
Commented by yoshikazusuzuky at 2012-02-28 22:56
THE ROAD NOT TAKEN             
Robert Frost

Two roads diverged in yellow wood,
And sorry I could not travel both
And be one traveler, long I stood
And looked down one as far as I could
To where it bent in the undergrowth;

Then took the other, as just as fair,
And having perhaps the better claim,
Because it was grassy and wanted wear;
Though as for that, the passing there
Had worn them really about the same,

And both that morning equally lay
In leaves no step had trodden black.
Oh, I kept the first for another day!
Yet knowing how way leads on to way,
I boubted if I should ever come back.

I shall be telling this with a sigh
Somewhere ages and ages hence;
Two roads diverged in a wood, and I ---
I took the one less traveled by,
And that has made all the difference.

行かなかった道(ロバート・フロスト)
Commented by yoshikazusuzuky at 2012-02-28 22:59
『行かなかった道』
〜ロバート・フロスト〜

黄色く染まった森の中で 道が二つに分かれていた
残念だが二つ道を行くことはできなかった
長い間立ち止まって
私は一方の道を眺めていた
下生えの中 曲がっている道を
どこまで続くかできるだけ遠くまで

それからもう一方の道を眺めた
同じくらい美しかった
こちらのほうが私の心を捉えた
なぜならそれは草に覆われ踏み均されていない道だったからだ
私がそこを通れば踏み均されてしまうわけだけど

二つの道は 同じ様に私の前に横たわっていた
誰の足跡もないままに
こんな風に考えていても もう同じ場所には戻って来ないだろうことも知っていた

溜め息とともに これだけは言える
遠い遠い未来のどこかで
森の中 道は二手に分かれている
そして私は、、、
そして私は 誰彼もが選ばない道を選んできたのだ
そのことが どれだけ大きく私の人生を変えたことかと

Commented by yoshikazusuzuky at 2012-02-28 23:13
ひめママさん、、

ロバート・フロスト の『行かなかった道』、素敵な詩ですね。
いろんな英訳を探して読んでみましたが(「探して、、」って言うと聞こえが良いけど誰かのブログから内緒で拝借してしまったのですが、、、 苦笑)僕はこの訳が好きかな。(誰が訳したのかな?)

こんど、ひめママさんの日本語訳も読んでみたいな。(微笑)

ひめママさん、コメントをありがとうございました。


(^〜^)

by yoshikazusuzuky