くろいろえのぐでいろとりどりに(1)
『くろいろえのぐでいろとりどりに(黒色絵の具で色とりどりに)』 、、が4月からのテーマです。
で、こちらがきのう載せた画像。
これは何かと尋ねれば、、(ぽんぽんぽん)
見ての通りの見たまんま、たくさんのチューブ入りの黒い絵の具ですね。 (わら)
リベラの子どもたちの絵の具箱の中には黒い絵の具が入っていません 、、という話を前にしましたよね。 子どもたちはヨシさんに黒い絵の具を取り上げられてしまうのです。 そして『くろいろえのぐばこ(黒色絵具箱)』の中に封印保管されてしまいます。 その理由うんぬんについては上記の青文字を「クリッククリック」してお話しを辿ってみて見て下さいね。
黒い絵の具を使わせてもらえないリベラのかわいそうな子どもたち、、(わら) でもヨシさんは理由なき頑固者ではございませんよ。 「使わない時は使わないけど使う時はとことん使ってもらいます!」(わらわら) そんなわけで今月からは『くろいろえのぐでいろとりどりに(黒色絵の具で色とりどりに)』が始まったわけです。
具体的に何をやるか?
もちろん黒い絵の具だけで絵を描くわけですが、今週はその絵を描くための黒い絵の具のお勉強週間となっております。 黒一色でどれぐらいの種類の色(黒から白へと変化する間の色幅)が作れるのか、グラデーションのお勉強でもあり、これから描く黒い絵の為の色見本作りですね。
まずは八つ切りサイズの画用紙に縦横の線を引き升目を区切ります。 線は真っすぐでも斜めに傾いていてもかまいません。
すると20個〜30個(だいたい)の升目が出来ますよね? その升目を黒く塗ってゆくのですが決まり事が一つだけあります。 隣り合う升目どうしが同じ色になってはいけない、、と言う簡単な決まり事なのですが、これがけっこう難しかったりするのです。
始まりは順調に進んでゆくのですが塗り進めるうち、すでに使ってしまった色数も増えてくると、だんだん微妙な色の濃淡の違いが自分でもわからなくなって、どれも同じに見えてきて頭が混乱するんでしょうね、、、(わら) 画用紙全ての升目を埋め終わる頃にはみんな難しい顔つきになっていたりするのです。(わらわら)
絵の具で塗った一枚目が終わったら二枚目の画用紙も(「二枚目があんのかい!」と文句を言われた 笑)同じように線を引いて下準備をしてもらいます。 けれど今度は絵の具は使わず、鉛筆だけで塗ります。 塗り方の約束事は絵の具と同じです。
しかし子どもたち、「ぶつぶつ」と言いながらもこの単調な作業をよく2時間も続けられるもんだよなあ、、と思ってしまいます。(自分で課題出しておいて「しかし、、」って言い方もないもんだ! 笑)
しっかりとした形(題材?)あるモノを絵に描いている時よりも集中力を発揮しているんじゃないかな? 単調な作業というのは得てしてそういう性質のモノなのかもしれませんね。 その作業によって表されたモノの中には子どもたち各自の『個性』とか『感覚』とか呼ばれるモノが顕著に(目に見える形で)現れているのです。 『無意識の中の創造性』とでも言うのかな? そんな感じのモノです。
「単調な作業の中では様々な『技法』も編み出されます」
指や掌でこすったり、ティッシュペーパーでこすったり、折れた鉛筆の芯を細かく砕いてからこすりつけたり、削りカス(鉛筆の芯の粉)を糊(のり)で画用紙に定着させたり、水をたらしてみたり、、、 とにかくありとあらゆるコトを考えだして試してみます。
言ってしまえばそれは既に存在しているありふれた技法なのだけれど、子どもたちはソレを僕に教えられるのではなくて自分で編み出すのです。 「誰かがやっていようがいまいが自分で編み出せばそれは自分の技法です」 、、よね?
その子にとっては「自分が発見した自分だけの技法」として自分の中に記録されます。
それが『満足感』あるいは『充実感』ですよね。
何かを成す為のエネルギーです。
ご覧いただいてきた画像は水曜日教室の子どもたちです。(子どもたちの教室は火曜日始まりなのですが、火曜日は例の『メイストーム』のおかげで日にち変更のお休みになってしまったので水曜日の子どもたちからの4月始まりです。)
そしてここからは木曜日の教室の子どもたち。
「え〜と?」
二枚目の画像の意味が今ひとつ説明不能ではありますが、新生木曜日も活気に満ちて教室中であります。 (ため息出るくらいにエネルギッシュで、、「活気」と言うのは人数ではないんだなあ、、と思い知らせてくれます 苦笑)
同じ画材を使って同じ条件で作業をしても同じにはならないのですね。
「ぱっ」と見ると同じでしょう?
でも「じっ」と見ると同じではないんですよ。
「じっ」と見ていると、パターンが見えてきます。 パターンのある暗号を読み解いているように頭が「くらくら」としてくるのです。
けれど、『あの絵』で見つけたパターンは『この絵』には通用しないのです。
だから、解読した暗号文は支離滅裂です。
ところが子どもたちはその支離滅裂の暗号文を繋げて理解可能な文章に変えることが出来るのです。
「なんでだ?」
(?)
そんなわけで今月は、
『くろいろえのぐでいろとりどりに(黒色絵の具で色とりどりに)』
で、お付き合いくださいませ。
「きっと何か面白いことが起こるはずだ!」と僕はにらんでいます。
(にやり)
で、こちらがきのう載せた画像。
これは何かと尋ねれば、、(ぽんぽんぽん)
見ての通りの見たまんま、たくさんのチューブ入りの黒い絵の具ですね。 (わら)
リベラの子どもたちの絵の具箱の中には黒い絵の具が入っていません 、、という話を前にしましたよね。 子どもたちはヨシさんに黒い絵の具を取り上げられてしまうのです。 そして『くろいろえのぐばこ(黒色絵具箱)』の中に封印保管されてしまいます。 その理由うんぬんについては上記の青文字を「クリッククリック」してお話しを辿ってみて見て下さいね。
黒い絵の具を使わせてもらえないリベラのかわいそうな子どもたち、、(わら) でもヨシさんは理由なき頑固者ではございませんよ。 「使わない時は使わないけど使う時はとことん使ってもらいます!」(わらわら) そんなわけで今月からは『くろいろえのぐでいろとりどりに(黒色絵の具で色とりどりに)』が始まったわけです。
もちろん黒い絵の具だけで絵を描くわけですが、今週はその絵を描くための黒い絵の具のお勉強週間となっております。 黒一色でどれぐらいの種類の色(黒から白へと変化する間の色幅)が作れるのか、グラデーションのお勉強でもあり、これから描く黒い絵の為の色見本作りですね。
絵の具で塗った一枚目が終わったら二枚目の画用紙も(「二枚目があんのかい!」と文句を言われた 笑)同じように線を引いて下準備をしてもらいます。 けれど今度は絵の具は使わず、鉛筆だけで塗ります。 塗り方の約束事は絵の具と同じです。
指や掌でこすったり、ティッシュペーパーでこすったり、折れた鉛筆の芯を細かく砕いてからこすりつけたり、削りカス(鉛筆の芯の粉)を糊(のり)で画用紙に定着させたり、水をたらしてみたり、、、 とにかくありとあらゆるコトを考えだして試してみます。
言ってしまえばそれは既に存在しているありふれた技法なのだけれど、子どもたちはソレを僕に教えられるのではなくて自分で編み出すのです。 「誰かがやっていようがいまいが自分で編み出せばそれは自分の技法です」 、、よね?
その子にとっては「自分が発見した自分だけの技法」として自分の中に記録されます。
それが『満足感』あるいは『充実感』ですよね。
何かを成す為のエネルギーです。
そしてここからは木曜日の教室の子どもたち。
二枚目の画像の意味が今ひとつ説明不能ではありますが、新生木曜日も活気に満ちて教室中であります。 (ため息出るくらいにエネルギッシュで、、「活気」と言うのは人数ではないんだなあ、、と思い知らせてくれます 苦笑)
「ぱっ」と見ると同じでしょう?
でも「じっ」と見ると同じではないんですよ。
「じっ」と見ていると、パターンが見えてきます。 パターンのある暗号を読み解いているように頭が「くらくら」としてくるのです。
けれど、『あの絵』で見つけたパターンは『この絵』には通用しないのです。
だから、解読した暗号文は支離滅裂です。
ところが子どもたちはその支離滅裂の暗号文を繋げて理解可能な文章に変えることが出来るのです。
「なんでだ?」
(?)
そんなわけで今月は、
『くろいろえのぐでいろとりどりに(黒色絵の具で色とりどりに)』
で、お付き合いくださいませ。
「きっと何か面白いことが起こるはずだ!」と僕はにらんでいます。
(にやり)
by yoshikazusuzuky
| 2012-04-07 00:13
| かいがきょうしつ リベラ
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