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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

長谷川 希 ナイトテレパシー 展

実は僕は方向音痴でして、、
カーナビゲーションシステムの通称「ナビ子さん」の助けがないと何処へも行けません。
ナビ子さんの思うがままに操られているような状態で、わけのわかない住宅街の中の一方通行道を通らされて目的地の真裏に連れて行かれたりしても文句が言えません。(笑)
今回は初めての山形県、
訳の分からない裏道を通らせられることはなかった、、のですが、
目的地である『山形まなび館 MONO SCHOOL』に入る大きな道路が通行止めになっていたので我が作戦参謀親愛なるナビ子さんがその優秀なる電子頭脳に混乱をきたしてしまい「ぐるぐる」と一方通行の同じ道を回り続けるはめに、、、。
「これではいかん!」 と、ナビ子さんの指示を無視して辿り着いた場所にあったのが『ととこや』でした。
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『ととこや』、、、。
なんと素敵な名前なのでしょう。
書いてある通りの「可愛いペットのお店」です。
『とと(鳥)』の『こや(小屋)』? すなわち『小鳥さんの小屋』って意味なのだろうか? お店が開いていれば間違いなく入ってその名前の由来を訊ねていたと思うのですが、残念ながら閉店して年月を経ている感じでした。

「どんなお店だったのだろうか?」 (微笑)

『ととこや』のはす向かいに駐車場があり、
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『山形まなび館 MONO SCHOOL』は『ととこや』の裏にありました。
『山形まなび館 MONO SCHOOL』は、小学校だった建物なのですね。
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『山形市立第一小学校』と彫られた表札が門柱に埋め込まれています。
昭和2年に建てられた山形県では初めての鉄筋コンクリート建築による小学校だったのだそうです。
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その建物が、約80年間の小学校としての役目を果たして、『山形まなび館 MONO SCHOOL』として生まれ変わったわけです。

「素敵ですね!」 (建物も、その建物に込められた想いも、、 素敵です) (微笑)

入り口の引き戸を「ガロガロガロガロ」と開けると、、、
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正面中央には緋色の絨毯が敷かれた石造りの階段があります。
その階段の前に置かれた小さな黒板には、いま『まなび館』で開催されている催しの予定が書き込まれているのです。
ありましたありました、のぞみちゃんの個展の予定も「ちゃんと」書いてありますね。 (微笑)
その場所に立って左右を見渡すと、、、
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「学校ですね」 (微笑)
たしかにそこは学校です。
磨き込まれた(80年間!)無垢板張りの廊下の輝きは、、、
とても静かに感動する輝きです。
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その板張りの長い廊下を進んだ先に、、、
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のぞみちゃんの世界への入り口はありました。
作者は、いま居ないけれど、、、
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「ここ!」 、、です。 (微笑)
この場所から、すでに『長谷川 希 ナイトテレパシー 展』は始まっていましたよ。 (微笑)
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「交流ルーム4、5」と書かれたプレートが、本当に教室札のようです。
懐かしいモノと新たなるモノとがバランスよく調和して、これから始まる『道鳴る世界(未知なる世界)』を巡る旅への緊張をほぐしてくれているような、、 そんな光景です。
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ここが、入り口です。
「こちらからどうぞ」 、、と矢印が導いています。
ここから先は、のぞみちゃんの世界です。
のぞみちゃん自身の言葉達を(かなりかなり素敵な言葉達です)道案内として、
お進み下さい。 (微笑)

では、、 僕はまた後ほどにお目にかかります。

ここからの文章は、のぞみちゃん自身による言葉です。

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『幼い頃から存在を信じているもの、
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神さま、ゆうれい、宇宙人、未確認生物、、、。
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目に見えないものや存在が怪しいものほど、ふしぎと実際よりも身近に感じます。
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私が描く絵は、
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日々の生活の中で精神状態が冴えた時に、
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まるで幻覚のように見えたビジョンを再現しています。
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描かれているいきもの達(以下、かれら)は、具体的な生物ではありません。
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私自身が「かれら」に役割をきめているわけでもありません。
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あえていうなら、ひとつの精神のようなものです。
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全てのものに同一の大きな力のエネルギーが流れていて、
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それは様々なものに姿を変えることができ、
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宿っていると考えます。
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そのエネルギーは時に、
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私達を困難な局面に立たせ、
また、
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慈愛の瞳で見つめてくれています。
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それだけです。
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見えないものを見せる。
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無条件に好きだと思う形、色、音、、、。
憧れだけでなく、
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懐かしいと感じつつも、
今までになかったものに出会えた時の気持ち。
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この絵を見た方々に、
私と同じようなことを感じて下さったら。
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もしくは、
それぞれのこころの故郷を感じて下さったら。』


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のぞみちゃんの言葉達は、
そう結ばれていました。

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『ナイトテレパシー』

「夜に『かれら』の存在を感じることが多く、『かれら』を見ることができる。」

それは、、、

「『かれら』と交信できた」

、、こと


僕も、のぞみちゃんの言うところの『かれら』の存在を感じて生きてきました。
『かれら』は、
あらゆる場所に存在し、
そして何処にもいません。
それが『かれら』の存在なのだと、
ずっと感じながら僕は生きてきました。
あの日、、、
2012年4月22日、
僕は『かれら』に出逢いました。
僕は、
ついに『かれら』に出逢ったのでした。

「『かれら』は僕が想像していた通りの姿をしていましたよ」

本当はね、
作品それぞれの名前(もちろん作品にはそれぞれに素敵な名前がついています)も掲載して「何かを書こうか」とも考えていたのですが、
そんな必要はありませんね。

何故なら、、、 (「何故なら?」)

何故なら『かれら』は確かに存在していたからです。

「それについての(その存在についての)何を語る必要があるでしょうか?」

2012年4月22日、
初めて訪れた町の、
初めて訪れた場所で、
僕は『かれら』に出逢いました。

帰り道、、、。

そこでも僕はたくさんの『かれら』に出逢うことになります。
けれどもそれは、
また別なお話です。
また別な機会にお話ししたいと思います。


のぞみちゃんへ、、、
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ひと言のお礼を、、、
「ありがとう」 (「アリガトウ」ト、思考ガ木霊シマス)



(微笑) (ビショウ)
by yoshikazusuzuky | 2012-04-25 00:00 | 記憶の欠片 | Comments(2)
Commented by ゴム美 at 2012-04-25 00:26 x
実はウチも4/22にまなび館に行きました。

偶然見つけた長谷川希さんの世界に引き込まれてしまいました。

インコさんいわく『良い展示だ』まさしくその通りでしたね!!

やっぱり、ととこ屋気になりますよね・・・

Commented by yoshikazusuzuky at 2012-04-25 01:50
なるほど、『ととこ屋』と言う表記は頭になかったです。
『ととこ屋』と書くと、小鳥のみならず小さな赤い観賞魚達の姿が、その言葉(『ととこ』)の中に見え隠れしますね。
あの磨りガラスの(磨りガラスだったのかな? それとも時と言う埃をこびりつかせた透明に歪んだガラスだったのかな?)戸を引き開けたら、
「ぱふん!」と埃がはじけとんで渦巻いて、、
眠っていた小動物たちが動き出しそうな、、、
そんな危うい想像もしてしまう『ととこや』でした。 (笑)
ゴム美さんは「ととこや」健在の頃の姿を知っている方なのかな?
それとも、、
首を可愛らしく傾げながら未知(道)の先を指し示す、黄色いインコをあやつる、、方?

(微笑)

ゴム美さん、コメントをありがとうございました。

by yoshikazusuzuky