パトと見た空
穏やかに
僕 :「がびびびび!
僕 :「良い夕暮れですね。」
パト:「いいゆうぐれだにゃ。」
暮れてゆく時刻
ついて歩いて行ったの
でした。
「おいヨシくん!?」
「おいヨシくん!?」
、、パトが言い
ました。
どこまでついてくるのかよにゃ?」
僕 :「はい、何処までも
僕 :「はい、何処までも
お供させて下さい。」
「いいのかよにゃ?」
「いいのかよにゃ?」
、、パトが話を
オレはあっちのほうにいくけど
にゃ?」
僕 :「あっちの方?」
パトが自慢のヒゲで指し示した方を見上げてみると、そこには真っ赤に熟れた杉の果球がたわわに実っていたのでした。時折強く吹く風に重そうな葉が揺れる度に、まるで微細生物の集合体のような黄色い粘着質なモノたちが、細長く細長く現れい出たりしているのです。
僕 :「あっちの方?」
パトが自慢のヒゲで指し示した方を見上げてみると、そこには真っ赤に熟れた杉の果球がたわわに実っていたのでした。時折強く吹く風に重そうな葉が揺れる度に、まるで微細生物の集合体のような黄色い粘着質なモノたちが、細長く細長く現れい出たりしているのです。
僕 :「がびびびび!
あれは花粉森ではありませんか!」
パト:「にゃは」
パト:「にゃは」
、、パトは悪戯な笑みを浮かべて
そりゃあイヤだよなにゃ!?」
僕 :「さすがにあの黄色い靄の立ちこめる
僕 :「さすがにあの黄色い靄の立ちこめる
林の中を散策するのは勘弁ですね。」
パト:「だにゃ」(微笑み)「まあいいにゃ
パト:「だにゃ」(微笑み)「まあいいにゃ
きょうはいくのはやめるだにゃ」「それならばまあ
オレのとなりにすわっていっしょにそらでもながめようやにゃ」
僕 :「空?」
パト:「オレはにゃ
僕 :「空?」
パト:「オレはにゃ
ゆうぐれのそらにのこされた
ひこうきぐもがきえてなくなるまで
ながめているのが
すきなんだよにゃ」(微笑み)
穏やかに暮れ始めた
薄紫と群青の西の空には
ゆっくりとカタチを崩しながら
空と入り混じり合ってゆく
飛行機雲がいく筋も引かれていたの
でした。
僕 :「良い夕暮れですね。」
パト:「いいゆうぐれだにゃ。」
by yoshikazusuzuky
| 2013-03-17 21:34
| 記憶の欠片
|
Comments(2)
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yasato8310 at 2013-03-18 08:58
お正月に噛みつかれてから、すっかりパトさんの子分になっちゃいましたね〜。
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yoshikazusuzuky at 2013-03-18 10:46
上下関係厳しいッス!! (笑)