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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

まるにはんこ(2) 〜なごり雪〜

 夜中に出て行った黒猫のパトさんが妙に困惑したような声で鳴いているので
掃出しの窓を開けてみたら、
黒猫のはずのパトさんが、白猫のパトさんになっていて、、
真っ黒な空から舞い降りる大きな大きな雪片たちを、
見上げ佇んでいたのでした。

 天気予報通りでした。

まるで夢の中の出来事のように思えましたが、、
本当に本物の
大きな大きな雪は降りました。


 『なごり雪』 、、、ですね。 (微笑)


 夜が明けると射し込んできた陽光で
ほとんどの雪は溶けてしまったけれど、、

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林の中のいたるところにその名残が証明されていました。

 華奢な体に繊細な花びらを冠し
頭(こうべ)をたれたカタクリの花たちも、

まるにはんこ(2) 〜なごり雪〜_a0199297_1631587.jpg

黒猫あらため一夜限りの白猫パトさんと同様に、
困惑したような表情を浮かべて、、

やっぱり雪の中に佇んでいたのでした。



 現在の時刻、
教室の準備をしながら子どもたちを待つ午後2時50分過ぎ、
 空は、ねずみ色した分厚い雲に覆われて、、
時折「バラバラ」と大粒の雨と大粒の氷片を降らせたりしています。


「さむいさむい」


子どもたちが来るまでに教室を暖房しておかなくちゃね。



 (微笑)




、、、と言うわけで

まるにはんこ(2) 〜なごり雪〜_a0199297_16542136.jpg

4月11日(木曜日)の子どもたちです。

 (^〜^)

外はやっぱり雨降りで、
寒い寒い。

2時間枠のほんの一瞬だけを
切り取った写真だと、
静寂に満ち満ち、、
本物の絵画教室(笑)のように見えますが、

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実際は「わらわらわら」と活気溢れて、
笑い声も怒号も飛び交う、、
寒さなどまったく感じるコトのない
(色々な意味に取れるけど)温かな室内なんです。 (微笑)


きょうの「はんこ」たちです。

まるにはんこ(2) 〜なごり雪〜_a0199297_18483348.jpg

「6人に6つのカタチ」
それはもちろんだけれど
左端の調理用オーブンレンジのカタチを模した、
とまちゃんの「はんこ」の真意がわからん! (笑)
ちなみに裏には「リベラ」の文字が入っています。

でも、なんで「オーブンレンジ」のカタチ、、なんだろうか?


(微笑)



オーブンレンジの話から繋がるわけではないけれど、
子どもたちにも「いろいろ」な事情があるのです。
ほんと、、
僕なんかが「かかえこんでいる」(と自分で思っている)問題なんかより、
もっともっとたいへんな問題をかかえて、
(その華奢な腕にめいいっぱいにかかえて、、)
子どもたちも日々を頑張っているのですよ。



ほんとにね、、、



「ぼくわからない。けれども、誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸いなんだねえ。だから、おっかさんは、ぼくをゆるしてくださると思う」カンパネルラは、なにかほんとうに決心しているように見えました。
 にわかに、車のなかが、ぱっと白く明るくなりました。見ると、もうじつに、金剛石や草の露やあらゆる立派さをあつめたような、きらびやかな銀河の川床の上を、水は声もなくかたちもなく流れ、その流れのまん中に、ぼうっと青白く後光の射した一つの島が見えるのでした。その島の平らないただきに、立派な眼もさめるような、白い十字架がたって、それはもう、凍った北極の雲で鋳たといったらいいか、すきっとした金色の円光をいただいて、しずかに永久に立っているのでした。

「ハレルヤ、ハレルヤ」


            宮沢賢治『銀河鉄道の夜』〜北十字とプリオシン海岸〜 より




かみさま、、、





by yoshikazusuzuky | 2013-04-11 21:13 | かいがきょうしつ リベラ | Comments(0)

by yoshikazusuzuky