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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

大風の日の迷子

大風(おおかぜ)吹いた日曜日でしたね。

夜になっても風の威力は衰えず、、
屋根の上を我が愛猫、黒猫のパトさんが走り回っているのかと思ったほど、、

大風の日の迷子_a0199297_11134087.jpg
                (ん?わが輩は眠っていたし!)

強い強い風が吹き続けていましたね。


大風止んで
キレイなキレイな青空が広がった月曜日の朝、
沖縄県那覇市上空で23日(木)午後9時ごろ目撃されたと言う未確認発光飛行物体について伝えるワイドショーニュースを聞きながら、
自動車を走らせ教室へ。

到着前に郵便局に寄ったので
いつもとは違う方向から(朝日を背にして東から)
教室に接近すると、
大風の日の迷子_a0199297_1119292.jpg
看板付近に見慣れぬ緑色の物体が。(ん?)

「なんだなんだ?」 、、と

車を降りて
大風の日の迷子_a0199297_11244639.jpg
近づいてみると、

「おいおいおいおいおいおいおいおい?」

大風の日の迷子_a0199297_11263561.jpg
誰か(生き物なのか?)が倒れておりました。

「おい!大丈夫か!?」

どこが肩だかわからないけど、
肩と思しき辺りに手をかけて引き起こしてみると、、

「ううう」 、、と
小さくうなり声を発し、
ずれた眼鏡を押し上げながら起き上がって来た、、 
大風の日の迷子_a0199297_11521738.jpg
(って!おまえ目玉が一つしかないじゃないか!) 「君は誰?」 (わわわ) 「まさか沖縄の飛行物体と関係あるのではあるまいな?」などと思いつつも、その姿形については受け入れるコトを、不思議と自分の中では折り合いをつけている僕がいたのでした。 (わわわ)

「どうした大丈夫か?」 、、との僕からの問いかけに、
その緑色した一つ目まん丸っ子が言うコトには、、
昨夜の大風に乗って飛び回って遊んでいるうちに迷子になってしまったそうで、体型を見てもわかる通り空を浮かんで飛ぶには適した体型も、地面を歩くには貧弱すぎる二本の足。どんな環境の中で生きていると、この様な体型が成立するのだろうか?すくなくとも地球の重力はこの子の細い両足には重たすぎるだろう。水中も(どんな肺機能を持っているのか知れないが)無理そうだ。とすると、、、?無重力下で酸素の供給が受けられる環境か?まあイイでしょう。話を戻す。昨夜の大風に乗って飛び回って遊んでいるうちに迷子になってしまったこの子、もうすぐ夜明けと言う頃に、、風がぴたりと止んでしまった。風が止んでしまっては「ぷかりぷかり」と浮かんでいるだけで、移動するコトが出来ない。しかたなく浮かんで思案はしていたものの、、終いにはただ浮かんでいる体力も無くなって、高度を下げて気がつけば、リベラの看板の前に「ぱたり」と落ちて、そのまま疲れ果て眠ってしまっていたそうです。 (なるほどなるほど) かんじんの「何処から来たのか?」「君は誰なのか?」という根本的な問いかけに対する答えは、何一つ語られてはいないのだけれど、、まあイイでしょう。
ケガはしていないようなので(ケガしていてもどんな治療を施すべきかの判断が僕にはつかないわけだけど、、)先ずはひと安心。

「で?これからどうする?」

僕の問いかけに対して緑色の一つ目まん丸っ子が言うには、
母船は上空に待機しているので、(母船???)一つ目まん丸っ子が船内にいないコトに誰かが気がつけば、出航は真夜中なので、、それまでにはお迎えが来てくれるだろうから大丈夫なのだ、、とのコト。

そんなわけで、、

「どうしたものか?」と困り顔で見つめるリベラ犬「かい」と「リラ」のわきに座って、
緑色の一つ目まん丸っ子は、、
大風の日の迷子_a0199297_123836.jpg
緑色の一つ目まん丸っ子が言うところの『母船』からのお迎えを待っていたのでした。

「もし君が船内にいないコトに誰も気づかず母船が出発してしまったらどうするの?」

そう緑色の一つ目まん丸っ子に訊ねたい気持ちを「ぐっ」と我慢して、
言葉を呑み込んで「サヨナラ」を言って、
リベラを後にして来た僕だったのですが、、。

現在、日付が変わって27日火曜日の
午前0時01分過ぎ、、、

はたして緑色の一つ目まん丸っ子は、

「無事に母船に戻れたのだろうか?」
「出航できて帰宅の途につけたのだろうか?」

、、とね

胸騒ぎの中で気にかけている
僕なのでした。




「明日の朝も同じ場所に緑色の一つ目まん丸っ子がいたら
僕はどうすればいいのでしょうか?」





(う〜〜〜む)
by yoshikazusuzuky | 2014-01-28 00:01 | 非日常 | Comments(0)

by yoshikazusuzuky