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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

カズイくんの自画像

教室に通って来る子どもたちの中で、
自分の心情や感情と、上手く折り合いをつけられない子は以外と多い。
「そんなの成長期にある子どもならば当たり前の事だよ」 、、と言う
一般論的な意見はいらない。
なぜならば、
個々の心情や感情と言うモノは、
とても限定された狭い意味合いの中で語られるべきモノだと思うからだ。
子どもたち自身でさえ気づかぬ内に、
『陽』と『陰』の細胞は分裂を繰り返す。
その「細胞分裂」には(僕は比喩的な意味で「細胞分裂」という言葉を使っている)痛みを伴う。
身的な痛みの場合もあれば心的な痛みの場合もある。
気づかぬ内にその痛みをやり過ごしてしまえる子もいれば、
それに強く強く囚われてしまう子どももいる。

僕はその中間に居た子どもだったと思う。

明朗活発でありながら陰に鬱々とし、
誰かの為の何かに前向きでありながら利己主義で我がままで、、
いじめられっ子でありながらいじめっ子だった。
人ごみが嫌いなのに人ごみに居ないと不安を感じた。
大人が嫌いで大人の言うコトには従わず反抗するくせに
大人が怒っていると怯え、、
大人の顔色をうかがい、気に入られようとした。

何故、僕が今のような僕になっているのか?

僕自身、さっぱり見当がつかないし
理解も出来ない。 (困惑)
本質は何も変わってはいないのかもしれないけれど、
何時か何処かで何かが起こったのだろと思う。


「だから?」


だから?

「だから?」 、、と
訊ねられても、
僕には何もわかりません。 (本心からの困惑)




金曜日の夜はカズイ君の教室です。

カズイ君とは、
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一対一での教室です。

昨年の12月から今年の1月まで、
カズイ君は『自画像』を描いていました。

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毎週毎週、加筆されてゆくカズイ君の自画像。

加筆された自画像は、
次週カズイ君が訪れるまで
教室の窓にかかるブラインのドレールの上に
置かれていました。
そこから一週間、僕を見つめ続けているのです。(目が描き込まれていなくとも見つめられているコトがわかる視線を感じていた。)

カズイ君の自画像に見つめ続けられていると、
僕は落ち着かない気持ちになった。


たぶんあの自画像の中に、
僕が辿って来たかもしれない道順が描かれていたような?
そんな気がした。


僕の説明書が、、


カズイ君の自画像の中に
在った気がする。


1月の仕舞いの教室に、
自画像はカズイ君が家に持ち帰った。


教室の窓にかかる
ブラインドのレールの上に、
それは居ない。


けれども僕は
無意識に、、

カズイ君の自画像が置かれていた
ブラインドレールの上を、

日に何度も
見上げてしまうんだよ。



遠い昔の?

あるいは

今の?

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僕の残像、、、





(困惑)
by yoshikazusuzuky | 2014-02-08 00:17 | かいがきょうしつ リベラ | Comments(0)