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スズキヨシカズ幻燈画室

suzuky.exblog.jp

満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

『復興の祈り展』(予告)

『復興の祈り展』(予告)_a0199297_1664145.jpg
「ウガァ〜〜〜〜アアア」(大きなあくび)

時計の針が
午後11時30分をまわると、、
パトが目を覚まします。

「そろそろパトロールに出かける時間ですか?」

今日はこんなに
雨降りですが、、
外にはどんな良いコトが、
パトさんを待って
いるのでしょうか?


なんだか人間的に(?)
精悍な顔をした、、
『復興の祈り展』(予告)_a0199297_16332913.jpg
黒猫のパトさんでありました。



「いってらしゃいませ
       お早いお帰りを、、ね?」




(^〜^)





来週の火曜日、
3月11日から東京で開催される展覧会
『復興の祈り展』の
プレスリリースが、
展覧会を主催する「国民みらい出版」から届いたので
ご紹介させていただきます。


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ニュースリリース

2014年 3月吉日
復興の祈り展実行委員会
株式会社 国民みらい出版


あの日から3年、震災復興応援メッセージイベント

『復興の祈り展』開催のお知らせ

≪アートと詩歌、ジャンルの垣根を越えた約250点の展示作品≫     

東日本大震災の復興支援活動の一環として「被災者応援メッセージ集『復興の祈り』(2011年9月)」を発行した株式会社国民みらい出版(東京都千代田区)が、
震災からちょうど3年となる2014年3月11日(火)より東京芸術劇場5Fギャラリー1にて、
~東日本大震災復興応援メッセージイベント~『復興の祈り展』を開催します。
「芸術の力でメッセージと癒しを」「3・11を形骸化させずに向き合い、さらなる支援を」というテーマのもとに全国から寄せられた絵画・工芸・書道・写真などを展示、および作品のポストカード販売を行います。その収益につきましては日本赤十字社を通し、被災地に寄付させて頂きます。また、短歌、俳句などの短詩系文学作品は、被災地の伝統工芸を支援する目的で、岩手県の特産品『花巻傘』を使った特別制作の展示物にて陳列されます。

≪子どもたちの力・アートの力≫

2011年に発行した『復興の祈り』は著名人を中心に全世界から寄せられた被災者への応援、復興を願うメッセージとともに、被災地で立ち上がろうと懸命にがんばる方々のメッセージを収録し、大きな反響を頂戴しました。本展では、同書籍より抜粋したメッセージをパネル展示します。また、会場では福島県の子どもたちが震災の直後に恐怖や不安の中で描いた絵画を展示します。絵を通して子供たちは何を語るのか、またその表現の中で、自らの心を癒していく彼らの力強い生命力を感じて頂ける事と思います。
    
会期中は取材を受け付けております。お気軽にお問い合わせ下さいませ

『復興の祈り展』(併設;東北の子ども絵画展)★入場無料
■ 期間 2014年3月11日(火)~16日(日)10時~18時※初日は14時より開場、最終日は15時まで
•会場 東京芸術劇場5Fギャラリー1
•主催 『復興の祈り展』実行委員会
•企画運営 株式会社 国民みらい出版 
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-1-5CR第二ビル4F

[お問い合せ] ℡ 03-3556-3771 fax 03-3556-3802    担当/中嶋



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会場に展示される「かいがきょうしつ リベラ」の子どもたちの絵は、
3部構成になっています。

*2011年3月18日〜4月5日 『子どもたちが叫んだ言葉たち』
*2011年4月 『絵にできるコト〜始まりの世界(新しい町)〜』
*2011年12月 『自画像〜しょうらいの夢〜』 

(2011年の3月から12月、
リベラ教室に在籍していた子どもたちが制作した作品です。)

コチラは、会場で配布される「かいがきょうしつ リベラ」からのご挨拶文です。


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『復興の祈り展』併設『東北のこども美術展』

ここで展示されている絵画は、福島県にあります『かいがきょうしつリベラ』に通う子供たちによって、東日本大震災の直後、不安や恐怖の中で描かれたものです。詳しくは以下に続く同教室主宰、スズキヨシカズ氏の寄稿をご覧下さい。これらの絵から伝わってくる「子供たちの叫び声」が、ご来場の皆様方の心に何かしら響くものであれば幸いと存じます。

国民みらい出版

2011年3月11日金曜日の午後は、いつもと同じ午後になるはずでした。

僕は、教室の長机の上に絵の具の準備をしながら子どもたちを待っていました。
午後2時46分、地面は大きく揺れ動きました。
地面ばかりか空気さえも激しく震わせる揺れ方に、教室中の物が跳ね上がり床へと叩きつけられ「大きな音をたてて」砕け散りました。
その音を聞いた瞬間に、『日常』は消えてなくなり、子どもたちとの全ての連絡も途絶えてしまいました。
電話回線が回復し、子どもたちと連絡が取れたのは、それからちょうど一週間後の3月18日のコトでした。それまでは、教室の前に立て掛けた大きな黒板だけが(一方通行だったのかもしれないけれど)唯一の連絡手段だったのです。
子どもたちの安否が確認出来たその頃には、震災とは全く別の問題が持ち上がっていました。福島第一原子力発電所の事故の問題です。その時すでに県外へと避難していた子どもたちもいました。新幹線のホームから、「どうすれば良いのかわからない」と、泣きながら電話をかけて来たお母さんもいました。「どこへも行きたくない」「だれともわかれたくない」と涙を浮かべた子もいました。子どもたちも、そして大人たちにとっても、真っ暗なトンネルの中を手探りで進むような苦しい時が始まっていました。
その3月18日金曜日の夕方に教室を再開しました。
そ の日、教室に来ることができたのは1人だけ。次の日には5人。放射能についての様々な話(事実なのか憶測なのかも判断できない話)が飛び交う中、まだまだ子どもたちは家から出られずにいましたが、教室の机の上には、何時来ても、何人来ても良いように、常に道具を準備して教室の明かりは灯されていました。
教室を再開してからの1ヵ月間に子どもたちはたくさんの画用紙を使いました。「使った」と言うよりも「使わざるを得なかった」と表現した方が良いくらいに、子どもたちは何枚も何枚も何十枚もの絵を描き続けました。
それらの絵は、まるで「子どもたちの叫び声」のようでした。
子どもたち自身があの時に気づいていたかどうかはわかりませんが、子どもたちは必要としていました。「吐き出さなければならないコトを吐き出す手段」を、必要としていたのだと思います。
彩色された作品は、震災からの1ヵ月間に描かれた『子どもたちが叫んだ言葉たち』です。
「絵」にはならない「絵」ばかりですが、その色や形は、あの時の子どもたちの気持ちをとても素直に表現していると僕は思います。
今 回の出品にあたり、あらためて作品の一枚一枚を見返していると、「真っすぐに画用紙に向かい筆を走らせ続けていたあの時の子どもたちの姿」が「まざまざ」 と脳裏に甦って来て涙が溢れ出し画面を滲ませて、 作品を「非現実的なモノたち」に変えてしまいました。 けれども全ては現実に起こり、そして現在も起こり続けている「現実的なモノたち」ばかりなのです。
あの日から三年、いまだに再会を果たせずにいる子どもたちがいます。
「でも……」と僕は思います。 でも、ふくしまに残った子どもたちにも、新しい土地に暮らす子どもたちにも、時間は平等に降り注ぎます。 子どもたちは同じように大きくなってゆきます。 そして、心も強くたくましくなってゆきます。
子どもたちの描く絵や将来の夢を見続けていて僕は、
「子どもたちは大丈夫です!」と叫びたくなります。
子どもたちが描く絵や夢は、
僕たち大人が「叫べない言葉」や「表せない心」を、
代弁してくれているのかもしれません。
子どもたちの作品が、
見て下さる方の心と響き合い解け合ったとき(それがポジティブな意味でもネガティブな意味であったとしても)きっとそこに何かが生まれ、その生まれた何かは解放されるのだと思います。
「かいがきょうしつ リベラ」の子どもたちの絵を観ていただけているコトに、
心から感謝します。 「アリガトウゴザイマシタ」

          
                              かいがきょうしつ リベラ 主宰
        
                                  スズキ ヨシカズ

2014年3月11日



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3月11日(火)はリベラ教室をお休みし、
僕も開会のレセプションに参加、、
「リベラの子どもたち」と「その作品」についての
スピーチを行う予定です。


子どもたちの作品と開会式の様子などは、
また来週ご報告出来れば、、と
思っています。


『復興の祈り展』(予告)_a0199297_18155184.jpg




(微笑)
by yoshikazusuzuky | 2014-03-06 00:08 | 繋がる想い | Comments(0)

by yoshikazusuzuky