白い線で描かれる夢(作文−4)
磨かれた蒼銀色の月から
降り注ぐ星霜が、
薄く重なる雲母層の様に
降り積もった、、
真夜(しんや)で
した。
『白い線で描かれる夢』
作品と作文の
ご紹介の
4回目、、
今夜は
「オカダユウカ」ちゃん
の作品を、
ご紹介し
ます。
『アプロダとズフロジョ』
昔、まだ人々の心に神という存在がいたころのお話でございます。月がしずみ、太陽がのぼる一時に月の神、アプロダが姿を見せるのです。アプロダは、とても美しく雪の様に白い肌、一級品のサファイヤの輝きをもつ目、月光の輝きと似た、かみの色です。アプロダはエルフ一族の娘でした。しかし、エルフ一族の血を引く者は、銀の髪のいろ、銀の目をたずさえ生まれるのですが、エルフ一族の女と人間の男の間に生まれたのがアプロダでした。その女は、ニータという者です。そしてアプロダが生まれ一ケ月後、ズフロジョという女の子が生まれました。ズフロジョは銀の髪と目をたすさえ生まれました。
「ズフロジョは同胞だが、アプロダは疎むべき存在。我々の大いなる敵じゃ」
つまり、アプロダは、「疎むべき影者」という意味なのでございます。五年後、エルフ一族は、滅んでしまいます。しかし、アプロダとズフロジョだけは生き延びたのです。アプロダと、ズフロジョには人間界、唯一の父者がおります。その一族の名前は、ユナ一族。八十六人と、少数民族ではありますが自然と人が共に生きる一族でございます。二人にしてみれば、とても生きやすく幸せな所でした。
アプロダが十七になり、ズフロジョは十六になった事です。アプロダは強く美しい娘になりました。ズフロジョは、体が弱くいつもねたきりなのでございます。大切な妹がもうすぐ、目をさまさなくなるのがイヤでイヤでしかたがありません。しかし、ズフロジョに残された日々は、三ケ月しかないのです。
そしてある一夜の事です。ユナ族の住む森に、ズフロジョの命をねらう人間がいました。純血のエルフを満月の日に、神々にささげると、願いがかなうというものでした。青い森はたちまち緋い(あかい)森になり、朝が明けるまでずっと地獄のような時間でした。
朝が明け、ユナ族とズフロジョ、そしてズフロジョの命をねらっていた人間が倒れていました。アプロダは、妹をしいたてまつった(?)人間を殺めてしまったのです。天界の者や、ま(魔?)族は人を殺めてはいけないのです。でも、アプロダにはそんな事、どうだってよかったのです。それを見ていた、イル・イラー(天地すべての神)は、アプロダに、
「アプロダよ、貴殿の殺めた者には、大切な者がいた。見よ、あの人間たちの家の者が悲しみに暮れている。貴殿は、月がしずみ、太陽がのぼるころ、人々の心をいやすのだ。」
そう言ってイル・イラーはアプロダに天界にかえり、月がしずみ太陽がのぼるころ、人々にいやしをあたえるように命じました。
アプロダはまた、月がしずみ太陽がのぼるころ、優しくとても悲しそうに微笑むのだと言われて来ました。
この作品(作文)は
「まだ未完成なのだ
ろうか?」
それとも
「結ばれているのだ
ろうか?」
「未完成」にも思えるし
「完結」している様にも思えます。
そこに
ユウカちゃんが想い描く世界
の魅力を、、
感じるのか
な?
昨晩の
月の光のように繊細な言葉で綴られた物語り
で
した。
明日の
5回目に
続き
ます。
(微笑)
降り注ぐ星霜が、
薄く重なる雲母層の様に
降り積もった、、
した。
『白い線で描かれる夢』
作品と作文の
ご紹介の
4回目、、
今夜は
「オカダユウカ」ちゃん
の作品を、
ご紹介し
ます。
『アプロダとズフロジョ』
昔、まだ人々の心に神という存在がいたころのお話でございます。月がしずみ、太陽がのぼる一時に月の神、アプロダが姿を見せるのです。アプロダは、とても美しく雪の様に白い肌、一級品のサファイヤの輝きをもつ目、月光の輝きと似た、かみの色です。アプロダはエルフ一族の娘でした。しかし、エルフ一族の血を引く者は、銀の髪のいろ、銀の目をたずさえ生まれるのですが、エルフ一族の女と人間の男の間に生まれたのがアプロダでした。その女は、ニータという者です。そしてアプロダが生まれ一ケ月後、ズフロジョという女の子が生まれました。ズフロジョは銀の髪と目をたすさえ生まれました。
「ズフロジョは同胞だが、アプロダは疎むべき存在。我々の大いなる敵じゃ」
つまり、アプロダは、「疎むべき影者」という意味なのでございます。五年後、エルフ一族は、滅んでしまいます。しかし、アプロダとズフロジョだけは生き延びたのです。アプロダと、ズフロジョには人間界、唯一の父者がおります。その一族の名前は、ユナ一族。八十六人と、少数民族ではありますが自然と人が共に生きる一族でございます。二人にしてみれば、とても生きやすく幸せな所でした。
アプロダが十七になり、ズフロジョは十六になった事です。アプロダは強く美しい娘になりました。ズフロジョは、体が弱くいつもねたきりなのでございます。大切な妹がもうすぐ、目をさまさなくなるのがイヤでイヤでしかたがありません。しかし、ズフロジョに残された日々は、三ケ月しかないのです。
そしてある一夜の事です。ユナ族の住む森に、ズフロジョの命をねらう人間がいました。純血のエルフを満月の日に、神々にささげると、願いがかなうというものでした。青い森はたちまち緋い(あかい)森になり、朝が明けるまでずっと地獄のような時間でした。
朝が明け、ユナ族とズフロジョ、そしてズフロジョの命をねらっていた人間が倒れていました。アプロダは、妹をしいたてまつった(?)人間を殺めてしまったのです。天界の者や、ま(魔?)族は人を殺めてはいけないのです。でも、アプロダにはそんな事、どうだってよかったのです。それを見ていた、イル・イラー(天地すべての神)は、アプロダに、
「アプロダよ、貴殿の殺めた者には、大切な者がいた。見よ、あの人間たちの家の者が悲しみに暮れている。貴殿は、月がしずみ、太陽がのぼるころ、人々の心をいやすのだ。」
そう言ってイル・イラーはアプロダに天界にかえり、月がしずみ太陽がのぼるころ、人々にいやしをあたえるように命じました。
アプロダはまた、月がしずみ太陽がのぼるころ、優しくとても悲しそうに微笑むのだと言われて来ました。
この作品(作文)は
「まだ未完成なのだ
ろうか?」
それとも
「結ばれているのだ
ろうか?」
「未完成」にも思えるし
「完結」している様にも思えます。
そこに
ユウカちゃんが想い描く世界
の魅力を、、
感じるのか
な?
昨晩の
月の光のように繊細な言葉で綴られた物語り
で
した。
明日の
5回目に
続き
ます。
(微笑)
by yoshikazusuzuky
| 2015-02-03 00:41
| かいがきょうしつ リベラ
|
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