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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

羽を植える(2)その物語

繭玉から伸びる
細い細い糸が
、、
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僕に一つの物語を話してくれました

小さな羽と大きな羽の話。

小さな羽を持つ小さな子と
大きな羽を持つ大きな生き物の話。

人間(ひと)の時間に置き換えると
生まれて10年目の日に小さな羽を持つ小さな子は
大きな羽を持つ大きな生き物と出逢うための
長い旅に出なければならない。

大きな生き物は(やはり人間の時間で)ちょうど100歳になっている。

小さな子は大きな生き物に出逢うのに何年かかるかわからない。すぐに出逢えるかもしれないし
10年経っても20年経っても出逢えないかもしれない。けれども出逢った時の大きな生き物の歳は
ちょうど100歳だ。大きな生き物がちょうど100歳になる日に、小さな子は大きな生き物に
出逢う。

旅をするコトは生まれる前から決まっているので
小さな子はそれを疑問に感じたりしない。

小さな子は大きな生き物と出逢ったら
大きな生き物の背中の大きな羽をゆずってほしいと
大きな生き物にお願いしなければならない。

そして大きな生き物の背中に
自分の背中の小さな羽を植え替える。(どちらも小さな子にとって経験のない
繊細さを要するコトだ)

大きな生き物の大きな羽は小さな子の生まれた国に持ち帰る。
(長い長い道中を持ち帰るだけでも大変な仕事だ)

小さな子の生まれた国の真ん中には
果ての知れない大きな大きな湖がある。

空に浮かぶ三つの月が
そろって満月となった夜に、
大きな生き物の大きな羽を湖に浮かべる。

三つの月の光を受けて
大きな羽は舟となる。

小さなの子はひと掛けの網を肩にかけ舟に乗り込み沖に出る。

三つの月の光が水先を案内してくれる、、


小さなの子は湖から何を引き上げるのだろう?
大きな生き物の背中に植わった小さな羽は?
たくさんの出来事が
一つの結びへと繋がっている。

あの繭玉から伸びる細い細い糸が
何かに繋がっている様に。

そんな物語を
繭玉から伸びる細い細い糸が話してくれました。

だから僕は
大きな生き物の大きな羽を
糸を紡いで
作っています


(微笑)


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by yoshikazusuzuky | 2017-07-12 00:01 | 記憶の欠片 | Comments(0)