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スズキヨシカズ幻燈画室

suzuky.exblog.jp

満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

カテゴリ:スズキヨシカズ的アート( 240 )

森の中に迷うと気配を感じる。
視線、、とまでは言えないような、微かな微かな気配を感じるんだ。

「森の人だよ、、」

誰かが僕の耳もとに呟く。

夕陽鳥は僕の肩に、、、。
「カタカタカタ、、」 そのクチバシを僕の耳もとで愉快気にふるわせて笑う。

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(スズキヨシカズ立体作品 『森の人』)

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(スズキヨシカズ立体作品 『夕陽鳥』)
by yoshikazusuzuky | 2011-01-18 23:03 | スズキヨシカズ的アート | Comments(0)
何百年、、?
何千年、、、?
永い永い時間(とき)を、地中深くに埋もれて過ごした(埋められて過ごした)、
ヒトの痕跡、
文明の残骸たち。
そのモノタチが静かに息を吹き返すとき、、、
そこにはまた新たな始まりの物語が生まれる。
静寂に縁どられた、言葉を持たぬ物語が、、、。

「カチ、、、カチ

、、、ポロン、、、カチチ、、、」

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                  (スズキヨシカズ立体作品 『未来から来たロボット』)
by yoshikazusuzuky | 2011-01-18 21:00 | スズキヨシカズ的アート | Comments(0)
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    (スズキヨシカズ絵画作品 『道標(みちしるべ)』〜「夜」あるいは「ヨル」〜 )


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     (スズキヨシカズ絵画作品 『二人(ふたり)』 〜君にしかわからない歌〜 )


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    (スズキヨシカズ絵画作品 『体温』〜「水底(みなそこ)」あるいは「夜明け頃」〜 )
by yoshikazusuzuky | 2011-01-18 01:07 | スズキヨシカズ的アート | Comments(2)
スペインに渡ってバルセロナのホテルでいちばん初めに描いた絵は自我像だった。

始まりの僕は、19歳だった。

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            (スズキヨシカズ絵画作品 『19歳の自我像』 )
by yoshikazusuzuky | 2011-01-17 17:25 | スズキヨシカズ的アート | Comments(1)
蝉のカタチは不思議だ。

幼稚園生の頃、夏の明け方、近くの高等学校の校庭のすみで初めて蝉の羽化を見た。
カタチを持たない透明な命が実体化して行く過程は、まるでSF映画のようだった。
それ以来、蝉を見ると何故だか宇宙空間を航行する船(宇宙船)のイメージが浮かんで来るんだ。

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(スズキヨシカズ絵画作品 『錆びついた空間(そら)』〜星の船〜 )
by yoshikazusuzuky | 2011-01-17 16:40 | スズキヨシカズ的アート | Comments(1)
山の中のアトリエで2年間、作品づくりをしていた。

その建物の為に切り開かれたその場所は、とても特別な場所に思えて、、、「ここで絵を描かない?」と言われた時、後先考えずに承諾してしまった。それくらいに魅力的な場所だった。
朝に夕に、様々な動物たちや正体のわからないモノタチの声がしていた。
夜には月や星や、天空のモノタチがその建物の真上を巡って行った。
僕はその建物に『月光房』と名前をつけた。
不思議なことで、「何故?」と訊かれても説明することは出来ないのだけれど、僕が名前をつけた瞬間からその建物との親密さが増した。

僕が先ずしたことは、建物の裏の雑木林の、樹々の間にロープを張り巡らせて色とりどりに染めた100枚の画用紙を洗濯バサミでとめることだった。その画用紙たちは、そのままその場所で風や雨や雪や太陽の光や月明かりにさらされ続けた。

そして1年の後、、、
僕は、人ではないモノタチが作ってくれた画用紙をつかって作品を作った。
風や雨や雪や太陽の光や月明かりたちは画用紙の中に留められていた。
風や雨や雪や太陽の光や月明かりたちの記憶もまた、その中に在るように思えた。

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                 (スズキヨシカズ絵画作品『俄雨(にわかあめ)』〜ブブ〜)
by yoshikazusuzuky | 2011-01-17 11:47 | スズキヨシカズ的アート | Comments(0)
幼稚園で子供たちに絵本を読んであげたのが始まりだった。
(なんだったっけ?絵本の題名。『月』を目指して旅をする男の子の話、、、。)
それがきっかけで、あちこちの小学校や幼稚園を巡るようになった。
絵画作品や立体作品、鉱物の標本や化石標本、僕の画室に転がっている様々に不思議なモノタチ、、、それらを組み合わせて体育館や教室、遊び場を全く別な空間に変えてしまう。
『不思議の博物館』と言う題名の展覧会たち。
お話しも(自作の物語も)語るようになった。

命のカタチ、、、。
この子たちは『未来から来たロボット』。

遥か遥かな時間の彼方、この惑星(ほし)の住人となるロボットたちだ。
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                    (スズキヨシカズ立体作品『未来から来たロボット』)
by yoshikazusuzuky | 2011-01-17 10:48 | スズキヨシカズ的アート | Comments(0)
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               (スズキヨシカズ写真+絵画作品『モンセ肖像』〜黴の花〜)
by yoshikazusuzuky | 2011-01-17 01:05 | スズキヨシカズ的アート | Comments(0)
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            (スズキヨシカズ絵画作品『モンセ肖像』〜白夜に見せる白い夢〜)
by yoshikazusuzuky | 2011-01-17 00:54 | スズキヨシカズ的アート | Comments(0)
スリアという小さな町に暮らしていた。

スペイン国カタルーニャ州バルセロナ県スリア市。フランスとの国境、ピレネー山脈にほど近い、塩の結晶を採掘する鉱山の町で住人の殆どがその鉱山に働く坑夫とその家族だった。
スリアでは坑夫たちの肖像を描いていた。
現役坑夫ではなく、朝からバール(カフェテリアとレストランと居酒屋が一緒になったようなお店で大人ばかりでなく子供たちも自由に出入りできる)でセルベッサ(日本のビールよりもアルコール度数の高いスペインビールだ)を飲みながら夕刻までカードに明け暮れている、もう鉱山では働けなくなった老坑夫たちの肖像画だ。
皆、その生き様を刻み込んだような深いしわだらけのとても良い顔をしているんだ。

その町にモンセと言う名前のお婆さんが住んでいた。
ただ『モンセ』と言うだけで名字も何も知らない、、、。ただ、バールや街角で絵を描いていると、散歩しているのか、、、うつむき加減で歩いている姿をよく見かけた。言葉を交わしたことは一度もなかったと思う。酔っぱらいじいさんの一人から「旦那に先立たれて以来ずっと喪にふしているんだ、、、」と聞いた憶えがある。何時から「ずっと、、、」なのかもわからない。あの当時で、モンセ婆さんは80歳は越えていたと思う。

「描きたい」 、、と思った。

とてもとても「描きたい」と思って、たくさんたくさんモンセ婆さんを描いた。

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              (スズキヨシカズ絵画作品『蒼い鳥』〜モンセばあさんの肖像〜)
by yoshikazusuzuky | 2011-01-17 00:39 | スズキヨシカズ的アート | Comments(0)