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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

カテゴリ:理科室の記憶( 72 )

「これなに?」 と子供たちは訊ねる。

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「三角プリズムだよ」 そう答えても子どもたちは「ぽかり」とした顔をしていたりする。

ん?理科室にいくらでも置いてあったよね?三角プリズムって。今の小学校の理科準備室の棚に三角プリズムは置いてないのかな?

「三角プリズムってなに?」 そんな質問から『光』と『虹』についての長い長い『お話し』が始まってしまって一時間くらい平気でつぶしてしまったりする。(だめですかあ? 笑)a0199297_935152.jpg
話の途中にタイミング良く窓から日が射し込んで、壁に三角プリズムが『虹』でも出現させようものならもう大変! もうその日は『三角プリズムの一日』になってしまうのです。

子どもの頃、何かの本の中で(それとも誰かから聞いた話の中だったかな?)『光がなければ色は存在しない』と言う文章(言葉)があって、その時は「そんなのあたりまえじゃん!」と単純に思ったけれど「当たり前」ではないんだよね、、、という事を理科室の三角プリズムが教えてくれたんだったな、と『三角プリズムの虹』を見る度に確認するのです。

そう、「当たり前のコトなんて一つも存在しないんだよね」

光はスペクトル分解されていろいろな場所に虹を出現させる。

雨上がりの空とか、満月の夜空にだとか、鉱物の中にだとか、ヒトの瞳の中にだとか、、、水たまりに広がったガソリンの皮膜にさえ、『光(ヒカリ)』は綺麗な綺麗な虹を作って見せてくれる。(ガソリンの虹にプリズム効果は関係ないのか?)

『光(ヒカリ)』。

僕は、『光(ヒカリ)』と、それを構成する『モノタチ』に、強く想いを馳せてみる。

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by yoshikazusuzuky | 2011-02-03 23:11 | 理科室の記憶 | Comments(0)
眠るまえに、「オパールオパールオパール、、オパール」と呪文を唱えてしまったせいでオパールの夢を見ました。(笑)

『オパールを掘っている夢』ではなくて『オパールが掘られている夢』、、、。 え〜と、僕がその『掘られているオパール』だったのですね。(笑)

視力は備わっているのです。 だから見ることもできるのです。 世界はまるでスペクトル分解されたように虹色でした。 正三角形のプリズムを透して覗いたように、全てのモノタチの輪郭は虹色に滲んでいました。  でもね、不思議なのです。 坑夫たちが、、人間たちの姿が見えないのです。 う〜ん、何と言えばいいのかな? 人間はそこに居るのだけれど、、まるで硝子細工のように透明なのです。 その輪郭も虹色には輝いていないのです。 では何故そこに人間たちが居ることがわかるのか、、? もちろん掘削の為の道具類が宙に浮いて勝手に動いていたりもするのですが、、、心臓がね、心臓が体の中心で(体があるのだろうと想像する辺りの中心で)脈動しているのです。  それは『ルビー』のように真っ赤なのです。 その真っ赤なルビーの色の心臓だけは風景の中で虹色には染まっていないのです。 あるモノの脈動はとても早くその赤い色も燃えるようでした。 ゆっくりと脈動するものは『ローズクウォーツ』のように柔らかく薄紅色に発光していました。

どんな意味があったのだろう?

眠るまえに、「オパールオパールオパール、、オパール」と呪文を唱えてしまったせいで、こんな夢を見てしまったのでした。


虹色つながりで、、、写真は『アフガニスタンで発掘されたローマングラス片』です。
数百年、、それ以上の時間を地中で過ごし、表面が銀化作用により虹色に変色した古代の硝子片です。
数万年かかって誕生するオパールの遊色とはまた違った美しさがありますよね。

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by yoshikazusuzuky | 2011-01-22 14:06 | 理科室の記憶 | Comments(0)
これはオーストラリア産ではありません。

南米メキシコ産の『ファイヤーオパール』です。 その名の通り、燃え立つような朱色の中の遊色が印象的なオパールです。
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by yoshikazusuzuky | 2011-01-22 00:11 | 理科室の記憶 | Comments(2)
オーストラリア産の『ボルダーオパール』です。(荒く研磨してあります)
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by yoshikazusuzuky | 2011-01-22 00:07 | 理科室の記憶 | Comments(0)
オーストラリア産の『ブラックオパール』の原石です。
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by yoshikazusuzuky | 2011-01-22 00:03 | 理科室の記憶 | Comments(0)
「僕の夢は坑夫になることです。」

こう言うとたいがいは冗談を言っていると思われ「あははは、、」で話が終わってしまうのですが僕は本気です。

始まりは、1999年9月9日(なんとなく象徴的な数字です)NHKで放映された『地球に乾杯』〜赤い大地にオパールを求めて〜 と言う番組でした。
もう、何と言うか、、画面に釘づけの1時間でした。

舞台はオーストラリア。

オーストラリアは1850年代のゴールドラッシュに始まり、その豊富な鉱物資源と宝石質鉱物の産出量では世界屈指の国。 その番組で取り上げられていた鉱物はタイトルの通りオパール。 クイーズランド州南西部に位置する『ヤワ』と言うオパール堀りの人々が作った人口150人足らずの小さな町とオパール堀りの人々が主人公でした。
たくさんの宝石質鉱物を産出するオーストラリアにあって、オパールの産出量は世界の9割を占めるほどです。 そのオパールを求めて、オーストラリア国内はもちろん世界各国から集まった人々が、国から採掘権を買い取り、オパールを掘っているのです。
財産をなげうってこの場所に全てを懸ける人もいれば大会社の会長もいる、、。
でも地中深くに潜り込み、人種も立場も身分も何もかも関係のなく、彼らが追い求めるのはオパールの輝きのみ! オパールの虹色に魅せられて、、、ただ、ただそれだけを求めて。

「はい!」 「行きたいです!」

「まぜて下さい!」 、、、です。

オパール、、、好きなんです。 いちばん好きなんです。

そんなわけで、もちろんこの番組はビデオテープに録画しました。
そして、何度も何度も再生しました。
ピデオテープはボロボロです。
画像も音声も最悪です。
でも、再生してしまうのですね、、、。

写真はヤワのオパールです。

ヤワでは赤茶色の渇鉄鉱の中に木の実のようなカタチをしたボルダーオパールが入った状態で産出します。 『ヤワナッツ』と呼ばれています。(『ナッツオパール』とも呼ばれます)
質の良いものはもの凄く高価です。
だからもの凄く良いものは持っていません。

でもいいんです! 自分で掘るから!!

いつか、自分で掘るからいいんです!!! (ニヤリ)

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by yoshikazusuzuky | 2011-01-22 00:00 | 理科室の記憶 | Comments(0)
『黄鉄鉱(パイライト)』です。

ルーマニア産の水晶が共生した黄鉄鉱です。

先にアップした写真の中に『石小僧』と言う立体作品がありましたが、、、アタマに3本の水晶の角をはやし縞瑪瑙の「くるり」とした目をして水の中で笑っていたあの石ころ小僧(笑)です、、、東京の鉱物屋さん(あこがれのあこがれの堀先生の鉱物研究室『ホリミネラロジー』です!)で、この黄鉄鉱を見つけた時に思わず「うわっ!」と小さく叫んでしまったほどに『石小僧』に似ていたのです。
「まるで石小僧が化石になってしまったみたいだ、、、」
、、と思ったのでした。

細かな結晶がまるく群生してして小さな水晶を共生させた姿は、なんともいえず愛らしいです。
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by yoshikazusuzuky | 2011-01-21 16:47 | 理科室の記憶 | Comments(0)
『水晶』です。

ブラジル、トマス . ゴンサガ産の水晶です。

とにかく綺麗な綺麗な透明感なのです。

水晶は氷が(水が)化石になったモノだ、、と昔の人は考えたそうですが、この水晶を見ていると僕もその考えに一票を投じたくなってくる程に、、美しすぎる透明感なのです。
アメリカのアーカンソー産の水晶よりもトマス . ゴンサガ産の水晶の方が、はるかに透明感があり、そして、とても静かな結晶だ、、、と僕は感じました。

深(しん)とした静かな静かな結晶です。

ただただ、、みとれています。
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by yoshikazusuzuky | 2011-01-21 15:47 | 理科室の記憶 | Comments(0)
古い『化石標本箱』です。

何処だかの高等学校の理科室で使われていたモノだそうです。
きょう手元に届いたのですが、ダンボール箱の梱包を解き、木製のふたを「カタリ、、」と開いたら、幾つもの時間を複雑に混ぜ合わせたような粒子の粗い匂いがしました。
時間の繊維が風化して「ホロホロ、、」と崩れ溶け出してきたような、、、そんな匂い。

たくさんの生徒たちがこの箱を覗き込み手に取ったりして、、その中の何人かは、遥かなる時間の彼方に想いを馳せたりしていたんだろうな、、、とか思いながら、
僕も『化石標本箱』を覗き込み、一つ一つを手に取ってみたりしたのでした。

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by yoshikazusuzuky | 2011-01-20 19:09 | 理科室の記憶 | Comments(0)
『蛍石(フローライト)』です。

イギリスはロジャーリー産の『グリーンフローライト』です。
長波紫外線で蛍光反応を示す蛍石はたくさん種類がありますが、ロジャーリー産のモノは特別ですね。
紫外線ビームを使わず自然光でも蒼白く発光します。
紫外線ビームをあてると、、、これはもう別モノの鉱物に思えてしまうほど、その姿は変貌をとげます。
あの非現実的な透明感のある繊細な硝子細工の肌が、いきなり実体を伴って存在したような、、、。
うまく表現できないけれど、質感まで変わってしまうのです。

不思議ですよね、、、

先にアップした炭化水素を含有する水晶の蒼色とは、ぜんぜん違いますよね。

でも蛍光発光する鉱物って何故だか魅力的なんですよ。
強く強く、心ひかれます。
                         
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あっ、、、
ロジャーリー産のグリーンフローライトの緑色。この透明感のある緑色を見ると子どもの頃に繰り返し読んでもらった王様の物語を思い出します。触れるモノを全て硝子に変えてしまう王様のお話し、、、。挿絵が『絵』ではなくて人形を使って撮影した『写真』で、、、。
、、で、王様が変えてしまった硝子の色がこのグリーンフローライトの緑色だったのです。
読んでもらう度に、王様が可哀想で、、、寂しい気持ちになったのを憶えています。


                 
by yoshikazusuzuky | 2011-01-20 15:20 | 理科室の記憶 | Comments(0)