水晶が記憶するもの 6
『パライバクウォーツ』です。
『パライバクウォーツ』は、2004年8月にブラジルのパライバ州の鉱山で発見された、『ギラライト』という鉱物を内包した水晶です。 『ギラライト』は銅を含んだ珪酸塩鉱物で、、、と『ギラライト』の説明も加えたいのですが、残念ながら手元にあまり資料がありません。ネットで検索しても「石言葉」みたいな抽象的な説明ばかりで、発見年号も1980年だったり2003年だったりと曖昧なのです。
でも『ギラライト』、綺麗ですよね?
『ギラライト』の形状が「海月(クラゲ)」に似ていることから『パライバクウォーツ』のことを『MEDUSA QUARTZ(海月水晶)』と呼んだりもするそうです。
『海月水晶』かあ、、、。
「むくむくむく、、」 と僕の空想回路が目を覚ましてしまうのですが、、、何処に行きましょうか? 地底? 深海? 地上100km、地球と宇宙の境界線? それとも思い切って宇宙空間へ? 「そうだね!宇宙に行きましょう!!」 場所は、、、そう、『アステロイドベルト』にしましょう。 火星と木星の間を巡る小惑星帯です。 『アステロイドベルト』とは惑星の核となる為の資材置き場、、。 あまりにも強大な木星の重力により均衡を与えられ惑星となる為の核を形成出来ぬままに巡り続けている小惑星たちの棲処、、、と言う事で大筋の説明は合ってますか? でも、、、。 そう、常に「でも」が存在しなければ物語世界の扉は開かれないのです。(はじまったよはじまったよまたはじまったよ) でも、もしも『アステロイドベルト』が新たなる惑星の素ではなくて、かつて存在した惑星の残骸だったとしたら? 46億年の昔に銀河の片隅で起こった超新星の大爆発。 原子太陽の誕生と時を同じくして形成されてゆく惑星たち。 1千万年の後、それらの惑星たちが落ち着きを取り戻し始めた時、やがて火星となる小さな火球と木星となる大きな火球の間には火星よりも大きく木星よりも小さな惑星の姿がありました。 それより幾億年の後、、、その星は『ベルデ(みどり星)』と呼ばれる惑星へと成長したのです。 『ベルデ』は木星と同じ軌道を木星のすぐ傍で寄り添うようにして太陽を公転していました。 木星は『ベルデ』にとっての第二の太陽の役割を果たし、やがてベルデには命が誕生します。 命たちは、未だ整わぬ不安定な宇宙環境の中で突然変異を繰り返し、急激な進化を続けました。 命は知性を生みました。 知性は命に更なる進化を促しました。 知性と命はその真意で交わることなく進化を続けました。 しかし、、『ベルデ』の終焉は突然にやってきました。 急激に繰り返された知性の世代交代は生命体としての意識の均衡を失い、惑星と言う母なる命との調和を手にすることなく、自らの終わりを招いてしまったのです。 その頃には『ベルデ』は『みどり星』ではなく『はいいろ星』になっていました。 知的な命たちは自分たちの愚かさを悔いる時間も与えられず、ただただ失意の中、自分たちと自分たちの惑星の記憶を、『卵』に託すことしか出来なかったのです。 『新たなるベルデとなる惑星の為の卵』でした。 『卵』には全ての記憶が結晶に変えて封じ込められました。 それは蒼く輝く星のような結晶でした。 何にもまして美しい美しい結晶でした。 命たちはその結晶を『ギラライト』と名づけました。 火星と『ベルデ』が重なり合った影が木星の光の中に吸収され尽くした或る日に、『卵』たちは宇宙(そら)へと放たれました。 その光景はまるで、、まるで「惑星の産卵」のようでした。(これはずっとずっと後のお話しですが新たなる『みどり星』の『海』と名付けられた世界では『珊瑚』と言う命が満月の夜にこの時の『ベルデの産卵』と同じ光景をみせてくれたといいます) すべての『卵』たちが放たれ尽くした直後に、『ベルデ』は粉々に砕け散りました。
放たれた『卵』たちは遠く遠く旅をしました。
そして、、、
あら? 『海月水晶』とは何の関係もなくなっちゃいましたね?(笑)
でも『ギラライト』の結晶、、、そんな風に見えませんか?
それは、かつて確かに存在した『惑星の記憶』の結晶なのです。
『パライバクウォーツ』は、2004年8月にブラジルのパライバ州の鉱山で発見された、『ギラライト』という鉱物を内包した水晶です。 『ギラライト』は銅を含んだ珪酸塩鉱物で、、、と『ギラライト』の説明も加えたいのですが、残念ながら手元にあまり資料がありません。ネットで検索しても「石言葉」みたいな抽象的な説明ばかりで、発見年号も1980年だったり2003年だったりと曖昧なのです。
でも『ギラライト』、綺麗ですよね?
『ギラライト』の形状が「海月(クラゲ)」に似ていることから『パライバクウォーツ』のことを『MEDUSA QUARTZ(海月水晶)』と呼んだりもするそうです。
『海月水晶』かあ、、、。
「むくむくむく、、」 と僕の空想回路が目を覚ましてしまうのですが、、、何処に行きましょうか? 地底? 深海? 地上100km、地球と宇宙の境界線? それとも思い切って宇宙空間へ? 「そうだね!宇宙に行きましょう!!」 場所は、、、そう、『アステロイドベルト』にしましょう。 火星と木星の間を巡る小惑星帯です。 『アステロイドベルト』とは惑星の核となる為の資材置き場、、。 あまりにも強大な木星の重力により均衡を与えられ惑星となる為の核を形成出来ぬままに巡り続けている小惑星たちの棲処、、、と言う事で大筋の説明は合ってますか? でも、、、。 そう、常に「でも」が存在しなければ物語世界の扉は開かれないのです。(はじまったよはじまったよまたはじまったよ) でも、もしも『アステロイドベルト』が新たなる惑星の素ではなくて、かつて存在した惑星の残骸だったとしたら? 46億年の昔に銀河の片隅で起こった超新星の大爆発。 原子太陽の誕生と時を同じくして形成されてゆく惑星たち。 1千万年の後、それらの惑星たちが落ち着きを取り戻し始めた時、やがて火星となる小さな火球と木星となる大きな火球の間には火星よりも大きく木星よりも小さな惑星の姿がありました。 それより幾億年の後、、、その星は『ベルデ(みどり星)』と呼ばれる惑星へと成長したのです。 『ベルデ』は木星と同じ軌道を木星のすぐ傍で寄り添うようにして太陽を公転していました。 木星は『ベルデ』にとっての第二の太陽の役割を果たし、やがてベルデには命が誕生します。 命たちは、未だ整わぬ不安定な宇宙環境の中で突然変異を繰り返し、急激な進化を続けました。 命は知性を生みました。 知性は命に更なる進化を促しました。 知性と命はその真意で交わることなく進化を続けました。 しかし、、『ベルデ』の終焉は突然にやってきました。 急激に繰り返された知性の世代交代は生命体としての意識の均衡を失い、惑星と言う母なる命との調和を手にすることなく、自らの終わりを招いてしまったのです。 その頃には『ベルデ』は『みどり星』ではなく『はいいろ星』になっていました。 知的な命たちは自分たちの愚かさを悔いる時間も与えられず、ただただ失意の中、自分たちと自分たちの惑星の記憶を、『卵』に託すことしか出来なかったのです。 『新たなるベルデとなる惑星の為の卵』でした。 『卵』には全ての記憶が結晶に変えて封じ込められました。 それは蒼く輝く星のような結晶でした。 何にもまして美しい美しい結晶でした。 命たちはその結晶を『ギラライト』と名づけました。 火星と『ベルデ』が重なり合った影が木星の光の中に吸収され尽くした或る日に、『卵』たちは宇宙(そら)へと放たれました。 その光景はまるで、、まるで「惑星の産卵」のようでした。(これはずっとずっと後のお話しですが新たなる『みどり星』の『海』と名付けられた世界では『珊瑚』と言う命が満月の夜にこの時の『ベルデの産卵』と同じ光景をみせてくれたといいます) すべての『卵』たちが放たれ尽くした直後に、『ベルデ』は粉々に砕け散りました。
放たれた『卵』たちは遠く遠く旅をしました。
そして、、、
あら? 『海月水晶』とは何の関係もなくなっちゃいましたね?(笑)
でも『ギラライト』の結晶、、、そんな風に見えませんか?
それは、かつて確かに存在した『惑星の記憶』の結晶なのです。
by yoshikazusuzuky
| 2011-02-16 23:11
| 理科室の記憶
|
Comments(3)
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by
Y
at 2011-02-17 02:08
x
パライバクウォーツ 語感が、好きです。
イマジネーションが、本日も花開きましたね。
そんな風に、物語を紡げたら、楽しいでしょうね。
石の写真を見て、ジブリの映画に出てきそうだと
思ってしまいました。
イマジネーションが、本日も花開きましたね。
そんな風に、物語を紡げたら、楽しいでしょうね。
石の写真を見て、ジブリの映画に出てきそうだと
思ってしまいました。
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Y
at 2011-02-17 02:09
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yoshikazusuzuky at 2011-02-17 19:32