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スズキヨシカズ幻燈画室

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満月ノ晩ノ蒼色幻燈会 ... 始マリ始マリ

道を指し示してくれるモノ (5月3日)

「この先の人生で、あなたが道に迷わないように、、、」
そう言っておばあちゃんが手渡してくれた小さなコンパス(方位磁針)を主人公の女性弁護士はお守りとしてペンダントに仕立て、大切に胸にしています。
ジョン・グリシャム原作の小説が1994年 に映像化された『依頼人(ザ・クライアント)』と言うアメリカ映画の一場面、、、。
ある事件の目撃者となってしまった11歳の少年を守る女性弁護士のお話しなのですが、とても好きな映画の一つです。
つらい経歴を持つ女性弁護士役にスーザン・サランドン(素敵な女優さんです)。 連邦検察官役のトミー・リー・ジョーンズ(ピンポイントで言ってしまうと捜査官役をやらせたらトミー・リー・ジョーンズは最高です! トミー・リー・ジョーンズ大好きなんです!)。 そして、素晴らしい演技でスーザン・サランドンとトミー・リー・ジョーンズと渡り合った、主人公の11歳の少年役を演じたブラッド・レンフロー。 この映画はブラッド・レンフローのデビュー作でもあったのですが彼は亡くなってしまいましたね。 2008年だから3年前ですね。 死因は薬物中毒。 薬物の過剰摂取が原因でした。 若すぎる25歳の死でした。 この映画での彼の演技は本当に素晴らしいですよ。

「この先の人生で、あなたが道に迷わないように、、、」

たくさんの素晴らしい台詞が盛り込まれたこの映画の中に在っては埋もれてしまいそうに儚い台詞なのですが、とてもとても愛おしい台詞なのです。

(ちなみに、映画『コンタクト(Contact)』の中でもコンパス(方位磁針)が重要な脇役として登場します。 シリアルか何か(お菓子かな?)の箱の中にオマケで入っていたオモチャのコンパスが良い演技をしてるんですよ。)

今日は『コンパス(方位磁針)』の話しを書こうと思ったのだけど、映画『依頼人(ザ・クライアント)』のたくさんの場面が浮かんできて気持ちが、、、なんだか気持ちが変です。
もしよろしかったら、依頼人(ザ・クライアント)』、ご覧になってみて下さい。(微笑)


この台詞のせいで、、と言う訳ではないけれど、『コンパス(方位磁針)』が好きです。

『道を指し示してくれるモノ』、、 『道標(みちしるべ)』、、かな。

道を指し示してくれるモノ (5月3日)_a0199297_12194442.jpg

           British Military Compass『MkIII 』TG Co. Ltd. London  

道を指し示してくれるモノ (5月3日)_a0199297_12362362.jpg


           U.K.ロンドンの『TG Co. Ltd.』製作の軍用コンパス。
               1940年製の『MkIII 』です。
             文字盤は貝(シェル)で出来ています。


この真鍮削り出しのコンパス(方位磁針)は、僕の宝物なのです。 ロンドンの蚤の市から海を渡ってやって来ました。 その海を渡るに至ったエピソードは、、内緒です。(微笑)


            日本製の古い軍用コンパス(手前)もあります。
道を指し示してくれるモノ (5月3日)_a0199297_12491433.jpg

このコンパス(方位磁針)は革製のバンドが着いていた腕に巻くタイプなのですが、革バンドは劣化して朽ちてしまいました。 残念ながら『北』も指せません。 『ジャック・スパロウのコンパス』(「3.3 ジャックの資産」の項目参照)みたいですね。(笑)


              コンパス(方位磁針)って素敵です。
道を指し示してくれるモノ (5月3日)_a0199297_12551242.jpg


「ぷるぷる」と震える磁針がとても儚気で、、。 見つめていると、とても愛おしい気持ちになります。


                     でも、、

道を指し示してくれるモノ (5月3日)_a0199297_12595581.jpg


        でも、あまりたくさん持っていると逆に、道に迷いそうですけどね。

           しかもみんな別々の方角を指し示しているし?(笑)

                      
     別々の方角を指し示しているたくさんのコンパスがある光景って、たくさんの『人(動物界後生動物亜界脊索動物門羊膜亜門哺乳綱真獣亜綱正獣下綱霊長目真猿亜目狭鼻猿下目ヒト上科ヒト科ヒト下科ホモ属サピエンス種サピエンス亜種)』が行き過ぎる交差歩道のようですね、、、。

                 (或いは『人生』だとか?)



                   (ほほえんでみる)
by yoshikazusuzuky | 2011-05-03 23:13 | 記憶の欠片 | Comments(4)
Commented by タムム at 2011-05-04 01:11 x
こんばんわ
毎日、夜になって幻燈画を捲るのが楽しみです。
いろんな空間の扉が開かれる度、錆びた心が新鮮な空気に触れて喜んでいるのを感じます、すごいです。
Commented by yoshikazusuzuky at 2011-05-04 01:52
わ〜〜い! タムムさんだ、タムムさんだあ!!

こんばんわ、タムムさん。
お久し振りです、お元気ですか?

わ〜〜い!

わ〜〜い!

なんか嬉しい。(微笑)
Commented by さらさ at 2017-06-11 20:01 x
こんにちは。
初めまして。
私も依頼人が大好きで、久しぶりにこの映画のことを思い出し、スーザンサランドンが言ったあのセリフを検索していたら、このサイトに辿り着きました。
ブラッドレンフロが薬物によって25歳の若さで亡くなってしまってしまってから、このセリフのシーンを見ると
切なくなってしまいます・・・。
羅針盤が狂った時に、誰かがそっと正してくれる世の中であって欲しいなと思います。
Commented by yoshikazusuzuky at 2017-06-12 01:31
> さらささん
遅い時刻にこんばんは。
そしてはじめまして。
コメントをありがとうございました。
そう、、切なくもなり励まされもする
台詞(場面)ですよね。
さらささんのおっしゃるとおり
時々「ふっ」とこの映画のこの台詞(場面)を思い出すんです。
そしてクルクルと回転する方位磁針の銀色の小さな針が目に浮かびます。
きっと「答え」(或は「きっかけ」)は、
あららゆる方角のあらゆる場所に在るコトを
暗に示してくれているのかもしれません。
「誰かがそっと正してくれる、、」
素敵な言葉ですね。 (微笑)

by yoshikazusuzuky