世界を繋げる(9)
昨夜は、眠りに落ちてゆくまでずっと、雷鳴り(かみなり)と屋根を打つ激しい雨鳴り(あめなり)とを聴いていました。
朝に雷鳴は止んでいましたが、雨が上がったのは昼近い時間でした。
雨上がりに山々をぐるりと見渡すと、雨たちが再び天へと上る光景が見られます。
水蒸気を束ねたその靄(もや)は、まるで意思を持った生き物のように脈動しながら天へと還って行きます。
その光景を見るたびに僕は、『レメディオス・バロ(Remedios Varo)』の絵の中に描かれる「白い靄のようなモノ」を思い出すのです。
レメディオス・バロは、スペインはカタルーニャで生まれ、のちにメキシコに渡り活躍した画家です。
僕がレメディオス・バロに(レメディオス・バロの作品に)出逢ったのはバルセロナの本屋さん( CANUDA通りの『 LLIBRERIA TARTESSOS』 、、まだあるのかな?)の美術書棚で、、 でした。
背表紙の色(ちょっと見たことがないような不思議な朱色をしていました)に指先が引きつけられて、何気なく手にした画集が彼女の作品集(スペインで開かれた展覧会の図録だったのかも?)で、その表紙を飾っていたのがこの作品、『フルート奏者 ~ EL FLAUTISTA ~ 』でした。
「一目惚れです」(微笑)
かなりショッキングに素敵な作品に出逢ってしまったのでした。
お金のない頃でしたが(その画集はその頃の僕にとっては結構な値段でした)即買いしました。
そして、歩きながらも部屋に帰ってからも食い入るように彼女の絵を見続けました。
この作品の題名は『星粥(星のピューレ)~ PAPILLA ESTELAR ~ 』と言います。
この作品、(この作品も、)とても好きです。(微笑)
雨上がりの山々から立ち昇る白く濃密な水蒸気の束を目にするたびに僕は、彼女の作品たちの何枚かを思い浮かべます。
そして、雨上がりに漂う、不思議な匂いを嗅ぎます。(それはあの画集を開いた時に頁の間から流れ出たインクの匂いにも似ているかもしれません)
自分が持たない世界観を持つ人は、
僕にとって永遠の崇拝対象であり得ますね。
日本での展覧会は、1999年に神奈川県近代美術館(鎌倉)で開催されたのが最後かな?
あの時は具合が悪くなって寝込むほど、彼女の作品を観続けました。
また日本での展覧会が企画されないだろうか?
出逢いたいな、、、 もういちど彼女に。 (と思う)
17日(木曜日)の子どもたちです。
昨日のお仕舞いに「ちろり」と触れましたが、
サトシの復帰と従来のハンパない喧しさ(やかましさ 笑)で、それはもうこんな感じに賑やかな木曜日でありました。
しかしね、今日の金曜日と明日土曜日の午前午後で、あと3回『黒色クレヨン塗りつぶし引っかき画』をやるわけですが、黒いクレヨンは今週限りにしましょうね。画材として作品中で発揮される黒色クレヨンの威力もさることながら、その破壊力(?)たるやすさまじいモノがありますね! 「まっくろけのけ」 、、です! (笑)
子どもたちの手は洗えばイイし、教室の床はもともとが汚いのでいくら汚してもらっても差し支えないのですが、、 洋服が、、ね 洋服がヒドいことになっておりまして、 黒いクレヨンは墨汁といっしょで洗濯しても汚れを落とせないので、これ以上お母さんたちを敵にまわさないうちに、、 止めておきましょう。 (笑)
今回も絵にネオン管を埋め込んだようなカラフルで素敵な作品が出そろいました。
どの子の作品も、絵の中でお話しが繋がっているそうです。 、、と みんなが言っていました。
作品と題名をいっしょにご紹介してゆきましょうね。
サトシが描いた、いつでも朝と昼と夜がいっしょに来る『ふしぎな町』には、不思議な不思議な『めいろのひろば』があります。
ハクの住んでいる『ぼくのまち』にはもちろんカッコいい近未来的な『ぼくの家』があって、そしてハクの家のヒミツの場所には、青い『ぼくのひみつきち』があるのです。
しずくちゃんの町です。 3枚の絵が繋がっています。 『どこまでもつないでいるあな』(何処までも繋いでいる穴)で、3つの町が繋がっているのですね。
リュウノスケの町は、それぞれにいちばん遠い場所にあります。 広い広い宇宙にはリュウノスケの『うちゅうのへや』があります。 そして深い深い海の底にはリュウノスケの『うみの中のしろ』があるのです。
ユメナちゃんの町は、『空をとぶ町』です。 たくさんの風船に繋がれた家が、空に浮かんでいるのです。 家は『大きな森』の上を越えて飛んで行きます。 森の大きな木のウロからは『ねこ』が顔をのぞかせて、空飛ぶ家を見送っているのでした。
「いいね!」 (微笑)
それぞれの町の物語を作文にでも書いてもらいたいけど、「町の物語を作文に書いてよ!」なんて迂闊な発言をするとヒドい目に遭いそうなのでしませんが、、、 (笑)
「町の物語を作文に書いてよ!」
(微笑)
お知らせです。
置き去りにされていた犬を2匹保護して教室に連れて来てしまいました。
明日のブログで写真を公開します。
今日の(18日金曜日の)女の子4人組にメッチャかわいがられて、黒色クレヨンで真っ黒けの手で、あたまを「ぐりぐり」されてましたよ。 (笑)
明日をお楽しみに!
(微笑)
朝に雷鳴は止んでいましたが、雨が上がったのは昼近い時間でした。
雨上がりに山々をぐるりと見渡すと、雨たちが再び天へと上る光景が見られます。
水蒸気を束ねたその靄(もや)は、まるで意思を持った生き物のように脈動しながら天へと還って行きます。
その光景を見るたびに僕は、『レメディオス・バロ(Remedios Varo)』の絵の中に描かれる「白い靄のようなモノ」を思い出すのです。
レメディオス・バロは、スペインはカタルーニャで生まれ、のちにメキシコに渡り活躍した画家です。
背表紙の色(ちょっと見たことがないような不思議な朱色をしていました)に指先が引きつけられて、何気なく手にした画集が彼女の作品集(スペインで開かれた展覧会の図録だったのかも?)で、その表紙を飾っていたのがこの作品、『フルート奏者 ~ EL FLAUTISTA ~ 』でした。
かなりショッキングに素敵な作品に出逢ってしまったのでした。
お金のない頃でしたが(その画集はその頃の僕にとっては結構な値段でした)即買いしました。
そして、歩きながらも部屋に帰ってからも食い入るように彼女の絵を見続けました。
この作品の題名は『星粥(星のピューレ)~ PAPILLA ESTELAR ~ 』と言います。
この作品、(この作品も、)とても好きです。(微笑)
雨上がりの山々から立ち昇る白く濃密な水蒸気の束を目にするたびに僕は、彼女の作品たちの何枚かを思い浮かべます。
そして、雨上がりに漂う、不思議な匂いを嗅ぎます。(それはあの画集を開いた時に頁の間から流れ出たインクの匂いにも似ているかもしれません)
自分が持たない世界観を持つ人は、
僕にとって永遠の崇拝対象であり得ますね。
日本での展覧会は、1999年に神奈川県近代美術館(鎌倉)で開催されたのが最後かな?
あの時は具合が悪くなって寝込むほど、彼女の作品を観続けました。
また日本での展覧会が企画されないだろうか?
出逢いたいな、、、 もういちど彼女に。 (と思う)
17日(木曜日)の子どもたちです。
サトシの復帰と従来のハンパない喧しさ(やかましさ 笑)で、それはもうこんな感じに賑やかな木曜日でありました。
子どもたちの手は洗えばイイし、教室の床はもともとが汚いのでいくら汚してもらっても差し支えないのですが、、 洋服が、、ね 洋服がヒドいことになっておりまして、 黒いクレヨンは墨汁といっしょで洗濯しても汚れを落とせないので、これ以上お母さんたちを敵にまわさないうちに、、 止めておきましょう。 (笑)
今回も絵にネオン管を埋め込んだようなカラフルで素敵な作品が出そろいました。
どの子の作品も、絵の中でお話しが繋がっているそうです。 、、と みんなが言っていました。
「いいね!」 (微笑)
それぞれの町の物語を作文にでも書いてもらいたいけど、「町の物語を作文に書いてよ!」なんて迂闊な発言をするとヒドい目に遭いそうなのでしませんが、、、 (笑)
「町の物語を作文に書いてよ!」
(微笑)
お知らせです。
置き去りにされていた犬を2匹保護して教室に連れて来てしまいました。
明日のブログで写真を公開します。
今日の(18日金曜日の)女の子4人組にメッチャかわいがられて、黒色クレヨンで真っ黒けの手で、あたまを「ぐりぐり」されてましたよ。 (笑)
明日をお楽しみに!
(微笑)
by yoshikazusuzuky
| 2012-05-18 23:11
| かいがきょうしつ リベラ
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